私が大好きな故郷・愛媛で講演の機会を頂き、考えたことを。
★SPODフォーラム
四国に、FD/SDでよく知られたSPODフォーラムという場があります。500人もの大学教職員が集まり研鑽する場で、皆さん非常に熱心です(受付開始後数時間で、複数の分科会が満員に!)。
本当に素晴らしいフォーラムですので、皆さんぜひ一度ご参加ください。
そのSPODで、「若手職員向け超入門! 研究者と学術情報流通」と題し講演を行う機会を頂きました(シラバス p.9)。
研究評価、研究公正、科研費、間接経費、査読、オープンアクセスなどといった言葉も、図書館や研究支援の経験がない職員にとっては、名前を聞く程度でしょう。
私の知財部と大学図書館での経験をもとに話せば、多少はお役に立てるかと、こんな壮大なテーマ(笑)にチャレンジしました。
…が、ぶっちゃけ今回は、うまくやれませんでした。
一番まずかったのは、自分なりのメッセージを送れなかったことです。
スライドに話題を多く盛り込み、フロアとやり取りをしながら取捨選択する予定でした。
…が、あれもこれも伝えようとして時間が押し、シンプルだったはずのメッセージすら十分に伝えることができませんでした。
次の機会があれば、もっと重点項目を明確に絞って臨むよう、固く自分に言い聞かせました。
★講師は自分のためになる!
反省は別として、一番お伝えしたいのは、「講師をすることは、本当に自分のためになる」ことです。
例えばオープンサイエンスを知らない人に、それをどう説明すればいいでしょうか?
「ネットで文献とデータを無償公開すること」でも、ひとまずOKかもしれません。
ですがこれだけでは、聞き手の若手職員が、その先を考えることはできません。論文を中心とする学術情報のあり方、背景やオープンアクセスからの経緯を(ごく簡単にでも)理解してもらって初めて、聞き手が自身で考えられます。
ですので準備で悩んだのは、ストーリーでした。背景を含め、何をどんなストーリーで伝えるかに、最も時間を費やしました。
ストーリーが出来た後にようやく、曖昧に使っている概念を言語化したり、裏付けとなるデータを探したり、文献を読み込んだりしました。
大変でしたが、おかげで理解が格段に深まりました。チャレンジして良かったです。
★皆さんもぜひチャレンジを!
ご経験の少ない皆さんには、講師に挑戦することを強く勧めます。
まずは職場や研究会の小グループなどで、10分話すだけでOKです。場数をこなすことで、必ず学びがあります。
講師のために学ぶと、断片だった知識が整理され、体系化されます。講師をすることは、必ず自分を成長させます。それを重ねられれば、確実にレベルアップします。
聞き手のためであることはもちろんですが、自分の成長のためにも、皆さんぜひ講師にチャレンジしてください!
★感謝
貴重な機会を与えてくださった愛媛大学の先生方、ありがとうございました。自分の成長につながる経験でした。
また、ご参加くださいました皆さん、ありがとうございました。反省もふまえ、皆さんにきちんとメッセージを送れる講師になるよう、頑張ります!
●れいこと
最後にまた、れいこ&きょーこの話を。
先日、れいこは6歳のバースデーを迎えました。
れいこが懸命に生きた11年の、半ばまで来たことになります。
元気にこの日を迎えてくれたことが、どれほど私たちの喜びであることか。
ただただ、このまま健やかに育ってくれることを願います。
れいこ~、このままずっと、きょーこを見守ってやってな!
2 件のコメント:
きょーこちゃん、誕生日おめでとう!!
空手家さん、SPODについての資料ありがとうございます。
知らないこと一杯の私であることを恥ずかしがらずに、見識を広げたいものだと思います。
講師をすると、自分自身の理解・成長になる、同感です。
今後ともよろしくお願いします。(HINO)
HINOさん、空手家です。
コメントをありがとうございました!
きっと先月もご一緒した"HINO"さんですよね?
SPODの資料、参考になれば幸いです。
「講師をするのは自分のためになる」という話は、昔から言われていますが、今回は本当に実感しました。
文献を読み、自分なりに咀嚼・体系化することは、本当に大切なことです。
今回は、貴重な機会を与えて頂いたと感謝しています。
ぜひまた、ご一緒しましょう!
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