2013-11-08

図書館総合展2013回顧録(その1)

先日から書いていますとおり、今年は特別休暇を使って、図書館総合展にずっと行っていました。
今日からは、個別のプログラムについて、簡単な感想を記していきたいと思います。とりあえず今回は、初日・10月28日(月)の分をレポートします。


ちなみに今年は、パシフィコ横浜で開催される3日間に先立って、横浜市中央図書館でも1日図書館総合展フォーラムが開催されました(=図書館総合展は、4日間に渡って開催)。

全体を通じて強く思ったことは、前回「図書館総合展の参加心得3ヶ条」として記していますので、そちらをご覧ください。


○"政策"と"生活"を変える図書館をめざして

このフォーラムは、主に公共図書館の視点で開催されました。
非常に興味深かったのは、公共図書館同士の連携が大きな論点になっていたことでした。すなわち、県立図書館と市町村立図書館がそれぞれ担う役割や分担、連携のあり方といった点が議論されていた点です。

私自身が、公共図書館の実情をろくに理解していないからかもしれませんが・・・今もこうした議論が続いていることに驚かされました。
それは、「いつまでもこんな議論をしとるんかい!」という意味ではなく、現在の社会や図書館を巡る環境に適した連携のあり方を不断に見つめ直している点に理解が及んだからです。ある意味、「公共図書館、スゲー!」と思いました。

最後に国立国会図書館の渡邉斉志さんが論点整理をしてくださって、連携のあり方を中心にした公共図書館の課題や現状を、ざっくりと理解することができました(渡邉さんのお話はいつも整理されていて、常々感心しているところです)。

公共図書館の視点はそのまま社会の視点であり、公共図書館の課題は社会の課題です。その意味で、大いに学ぶところのあったフォーラムでした。


○事例で探る"Google世代"の新しい教育と図書館資源の活用

午後からは、学校図書館を中心にした視点での議論が行われました。
いくつもの学校図書館における事例が報告されたのですが、いずれも興味深く、ヒントになるものばかり。

それらを通じて得たこの日最大の収穫は、学校図書館と短大・大学図書館は同じ課題に向き合っている、という気づきでした。


学校図書館が腐心している、いかに中高生に学ばせ考える力を伸ばすかといったこと。それはそのまま、短大・大学図書館が今まさに直面している課題と非常に近いものです。
授業でのガイダンスもそうですし、教員との連携もそうです。情報活用能力の育成を含め、主体的にどう学んでもらうかという議論は、大学図書館におけるアクティブ・ラーニングへの対応にかなり近い印象を持ちました。

従来、図書館職員は館種ごとにヨコの繋がりをつくり、大学なら大学図書館だけで、学校なら学校図書館関係者だけで情報交換を進めてきたように思います。そして私は、今回のフォーラムではっきりと、それは誤りであることを認識しました。

館種を越えて、お互いに学ぶものは非常にたくさんあります。ライブラリアンは、館種を越えた情報交換や議論に加わるべきですね。本や情報を取り巻く世界を良くしていこうという私たちが、館種に拘るなんて小さい、小さい!(断言してみます)

もっともっと大きな視点でものを見ていくために、まずは他館種からヒントをもらいに、自分から動いていくべきだと強く感じたフォーラムでした。
(細かく触れる余裕はありませんが、事例報告で公開されたテクニックや方法論は、本当に大学・短大図書館員にとってもヒントになるものが多かったです)


○図書館総合展運営委員+運営協力委員交流会

コレ、公式行事ではないのですけれど、伏せられてもいないので書いてしまいます。この日の夜に、運営委員と運営協力委員の交流会の場が設けられました。

運営委員は、実際に図書館総合展のスタッフとしてすべてを担っているメンバーです。それに対して、私たち協力委員はいわば閣外メンバーで、運営に関する意見・要望を出したり、広報等で協力しています。

そして今回、初めて一同に顔を合わせる機会を設けて頂きました。
この巨大なイベント・図書館総合展を担っている方々と同席し、大いに語り合うことで交流を深め、改めて図書館総合展の魅力やその舞台裏を知ることとなりました。

運営委員の皆さま、貴重な場をありがとうございました。私にできることは僅かではありますが、得意(かもしれない)の広報を中心に、頑張っていきたいと思います!

運営協力委員には、とても魅力的なメンバーが揃っています。公式サイトで、その面々をご確認頂けます。
このブログをご覧くださっている皆さんも、図書館総合展について何かご意見・ご要望がありましたら、気軽に運営協力委員までお声がけください!


図書館総合展の初日(10月28日・横浜市中央図書館)のレポートは、以上です。引き続き、2日目以降のレポートもしていきますので、ぜひまたこのブログをご覧ください。



●れいこと

最後にまた、れいこ&きょーこの話を。

すくすくと育つきょーこの成長に喜びながらも、れいこのことを忘れる日はただの一日もありません。


うそれいこ&きょーこ

毎朝毎晩、私はれいこに声をかけます。
図書館総合展で横浜にいる間も、それは変わりません。

きょーこがいてくれることで、その悲しみがずいぶんと和らぎ、救われています。私たち一家にとっては、毎日が喜びと悲しみに満ちた日々です。



2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

武蔵野ツアーでお会いした齋藤です。県と市の住み分けと言うといいのですが、県は機能を整理してさっさと市立図書館に役割を移譲して廃止したいんですよね、神奈川県の場合は。ちょっと仰天するような顛末を地元神奈川新聞がルポしていました・・・ググるとでてきます。

ところで武蔵野図書館めぐりを紀行文風にまとめたら図書館総合展ほか1ヶ所に載るようです。いつ載るか走りませんが・・渋田さんに画像はもらってくださいと頼んでおきました。素人の図書館めぐりで、専門家とは着眼点が違うとは思いますが。

ではでは。齋藤

井上 昌彦 さんのコメント...

>齋藤さま、

先日は、ありがとうございました。
また、コメントをありがとうございました。

神奈川県は、県立図書館をめぐっていろいろあったことは、お聞きしています。とりあえずは、収まるところへ収まったのでしょうか。
地元の方でも寝耳に水だったようですね。

それと、武蔵野図書館めぐりの掲載、おめでとうございます。
オープンになりましたら、ぜひ情報提供ください。

それでは、今後ともよろしくお願いします。