2013-11-04

図書館総合展の参加心得3ヶ条

前回のエントリーで書きましたように、1週間ほど関東へ図書館の旅に出かけていました。一番の目当ては、何と言っても図書館総合展です!


今日はとりあえず、参加して最も強く感じたことを「参加心得」として記しておきます。来年以降の自分のためにも。


○図書館総合展の参加心得3ヶ条

  • 図書館総合展は、名実ともにこの世界でNo.1イベント。お客さんになるのではなく、主体的に参加しよう。
  • 人との新たな出会いや旧知を深めることが、とても大事。この舞台を活用し、イベントを主催したい。
  • 主催者や出展者・スポンサー・事務局など、図書館総合展を支えている人たちへの感謝と敬意を忘れず、行動で返していこう。


○主体的に参加しよう

私が図書館総合展運営協力委員だから言うのではありませんが・・・図書館総合展、やっぱりスゴいです!

毎年30,000人もが集まるイベントは、この世界で唯一です。しかも特定の館種だけに偏らず、さらにはライブラリアンだけに限らず、書店・版元・NPO・ベンダー・取次など、図書や情報の世界を取り巻く人々が多く集まっていることに意味があります。

大勢が集まる中で、多様な価値観と情報が混ざり合い、また新たな価値が創出されます。この意味合いを、私は毎年この場で実感しています。


となれば、このような素晴らしい場に、ただ単にお客さんとして参加するだけでは惜しいですよね。自分がどう関わり、どう図書館総合展に参加するか・・・その点も考えるといいのかな、と改めて思いました。

後述するようにイベントを主催することもいいですが、それが難しければ他の方法もあります。
得た情報をfacebookやTwitterで流すだけでも、一歩主体的な参加になりますよね。会期中のイベントに参加し、一番印象に残った点を誰かに伝えるだけでも構いません。職場に帰って、報告書に少し感想を足すだけでも構いません。

来られくてもUst中継を見たり参加者のツイートを見たりして、感想をどこかに記すだけでも、主体的な参加と言えるかもしれませんね。

せっかくのこうした唯一の機会、アクティブに活用してはどうでしょうか?
一人が主体的に参加することが、また次の一人を主体的にして、それが図書館界のチカラになる。私は、そう思います。


○人と出会い、交流を深めよう

言う間でもなく、人との出会い、その交流を深めることは大事です。
私はこの1週間で、107枚の名刺を頂きました。これだけ多くの関係者と出会うことは、普段ではとても難しいですよね。その意味を、大事にしたいと思います。


ですが、この名刺を活かすも殺すも、自分次第です。

皆さんも経験ありませんか?
名刺交換をしてちょっと話をしても、1ヶ月もしたら何を話したのか、どんな人だったかも思い出せないことが。そのまま放置しておくと、半年もしないうちにせっかく知り合えた人も他人同然になりますよね。

交流は、続けてこそ初めて意味があるものです。
名刺交換だけで終わっては、自己満足に過ぎません。これから、この人たちと交流を深めていくには、どうすればいいのでしょうか?私は、いつもそのことを考えています。

私は、名刺交換させてもらった皆さんには、まずは手始めにお礼メールを送ることにしています。全員にです。
今回は、100名以上ですからいつになるのか・・・一人ひとりに書いていくので、最後の方の方は1週間後くらいになるかもしれません。

それでも、必ずメールを差し上げます。それが、私のルール。出会った方々に自分と繋がっていて頂くための、私の最低限のスタートです。

それがどこまで効果があるのか・・・それは私がこの4年ほどを費やして実証中です。私の様子を見て、ご判断頂ければと思います。(笑)


そして、ここで一つ提案があります。それは、イベントを主催してみてはどうか、ということです。

例えば今回私は、関東で過ごした6日で3回イベントの主催者でした(宴会ばかり)。
参加者にして、のべ160名以上です(ご参加くださった皆さん、ありがとうございました)。

うち1回はしぶたんがメイン幹事でしたし、うち1回はサブ幹事のカーリル・まっさえがほとんどやってくれました。でも、自分がやったことには少なからず意味があったと思います。

この160人の中で、どれほどの新しい出会いが生まれたでしょう?このご縁で、どんなプロジェクトが動くでしょう?ここでの情報が、どれだけ図書館を良くするでしょう?

今はWebのおかげで、広報も店の段取りも簡単です。
ハードルが高ければ、どこかのイベントにまずは参加して、そのノウハウを共有すればいいんです。「幹事手伝いますよ」と言えば、それで誰かと一緒にやってみられます。
(もちろん宴会でなく、日中のきちんとしたフォーラムなどでもいいと思います)

人を繋げる場をつくれば、それが図書館界を、ひいては世界を僅かでもより良いものにします。そして、自分のプレゼンスも商品価値も高まります。これこそ、ミッションとその行動指針に掲げた私の目指すものでもあります。

皆さんも、一度やってみませんか?ノウハウなら、いくらでも提供できますよ〜。


○総合展を支えている人たちへの感謝と行動

最初に告白しておきます。これは、ARG社の岡本真氏の受け売りです。彼から学んだことに、私も強く賛同し、それを大きな声で伝えるように努めています。

図書館総合展は、非常に大勢の方々の努力で成り立っています。
フォーラム主催者や登壇者など判りやすい人たちばかりではなく、ブース出展者やスポンサー・事務局などの存在も不可欠です。

フォーラム主催者やブース出展者・スポンサーは、多額の出資をしたり、人材を投入したりしています。登壇者は、準備に多大な時間をかけ、データを調べたり資料を練り上げたりしています。
そして運営委員は膨大な時間をかけて、そうした関係者の調整を含め、すべての企画・立案を担っています。

こうした関係者の努力と資源の投資により、図書館総合展は成り立っています。
入場無料だからと気軽に来て、お客様としてフリーライドしていいとこ取りをすべき性格のものではありません。

私も図書館総合展運営協力委員になり、僅かながらも協力をしたり中の様子を垣間みるようになって、前よりも少し判るようになりました。

関係者への敬意、感謝。そうしたものを持ちながら、前述のような主体的な参加によって図書館界を良くしていくことが、私たちには求められているのではないでしょうか。皆さんは、どうお考えでしょうか?


以上3点、自分自身強く感じていることを「図書館総合展の参加心得3ヶ条」としてまとめてみました。いささか主観的ではありますが、これが、より良い図書館総合展に繋がることを願っています。

次回以降、参加した各フォーラムや見学、自分の主催イベントについて、レポートしていきます。



●れいこと

最後にまた、れいこ&きょーこの話を。
図書館総合展の最中、きょーこは生後丸3ヶ月となりました。


図書館総合展にも私の敬愛するプーさん@山中湖が参加されていますが、帰宅してもプーさんが待っていました。(笑)

わが子の成長、本当に嬉しい限りです。
私が不在の間、遅くなりましたがお宮参りにも行ってきたそうです。
れいこの分まで、強く元気に育って欲しい、それだけが私たちの願いです。

れいこ、きょーこをずっとずっと、守ってやってな!

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