2010-09-30

(やっと後編)集中講義「図書館情報システム論」+NDL関西館見学

 
夏の旅行で、2段ベッドに大喜びの子どもたち。
いつも家では、床に布団を敷いて寝ているので、ベッドというだけで、もう大喜び!


・・・そして、数時間後。


当然、墜落する方もおいでです。(笑)
それを予期して、ちゃんとベッドの側に、重ねた布団を敷いておいた父。偉すぎ。

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さて、今日の本題。

先日のエントリー「(前編)集中講義「図書館情報システム論」+NDL関西館見学」の続きを。
(前編では、最初の3日間の講義について、かいつまんでまとめてみました。)

4日目はNDL関西館を訪れ、見学と併せて、いろいろなお話を伺いました。以下、ごくごく簡単にダイジェスト。
<そう言えば、このブログをコンパクトにする方向でした。

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<○図書館協力課調査情報係の業務紹介>
  • 図書館及び図書館情報学に関する情報収集・提供・調査研究など。
  • その中で最も重要なものが、カレントアウェアネス。元々のカレントアウェアネスに加え、カレントアウェアネス-Eカレントアウェアネス-Rが加わり、それぞれの目的に応じた情報提供を行っている。
  • 調査研究についても、企画立案から実施、成果提供まで全般を担当している。

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<○カレントアウェアネス・ポータルとオープン>
  • カレントアウェアネス・ポータルのコンテンツは、10,000超。45万アクセス/月。開設以来、毎日更新している。
  • カレントアウェアネス・ポータルは、すべてオープンソースで作っている。CMSのDrupalなど。
  • コンテンツは、RSSフィードなどでも発信。図書館系の有名ブログなどで取り上げられることで、広まった。

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<○関西館紹介ビデオ閲覧・見学>
  • まず、関西館の機能や東京本館との棲み分けなどを紹介したビデオを視聴。
  • その上で、館内を見学。ここでも、図書館協力課さんにお世話になる。
  • 日頃、一般の入館者では見せて頂けないバックヤードをいろいろと拝見し、感心。

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<○レファレンス協同データベース事業の紹介>
  • ご存じ、レファ協の紹介。講師が、いろいろなイベントなどでご一緒させて頂いている方で、いささか緊張。(笑)
  • レファ協のあの彼(彼女?)は、「れはっち」。絵心のある職員が描いた(=館内では、著作権フリーで使用)。


  • 図書館が入力する信頼性の高いデータ、という特長を売りにしたい。個々の事例が、パーマネントリンクで公開。
  • 2010.9.1現在の参加館は、公共が335、大学が136、専門図書館等が40。もっともっと、多くの図書館に参加して欲しい。
  • レファ協は、オープンであることを志向。事例等の共有はもちろん、データフォーマット、ガイドラインも公開。RSSにも対応。この夏からは、API公開により、アクセス数が飛躍的に増加。新企画「API腕自慢」も。
  • twitterのアカウント@crd_tweetにて、情報発信も開始。
  • API活性化、他のデータベースとの連携、一般利用者の利用促進などが課題。

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<○近代デジタルライブラリーの紹介>
  • 近代デジタルライブラリーは、明治・大正期の資料のうち、著作権処理が終わった約16万冊について、Web経由で本文を読めるようにしたもの。
  • これからも、著作権処理を進め、順次公開の予定。昭和前期刊行図書についても、今後公開に向けて作業を進める。
  • テキストを持たない画像であり、それぞれ固定のURLを付与。テキスト情報は今後の課題。

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<○PORTAの紹介>
  • PORTA(ポルタ)は、国立国会図書館デジタルアーカイブポータルの略。
  • 国内の様々な電子情報資源をトータルで検索・ナビゲートできるシステム。公的機関、大学、民間アーカイブなど約50機関1,800万件のデータ。深層Webまで検索することができることが、大きな特長。
  • メタデータをPORTAでハーベストするための仕様を、ガイドラインで規定。また、APIを公開しており、外部システムからも利用できる。
  • 将来的(それも近い将来)には、NDLサーチとの連携が、課題か。NDLサーチを担当している東京本館との連携を強め、善処したい。

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以上、当日の研修をざっくりと紹介しました。
それにしても、NDLの皆さんは、感じがいい方が多いですね~。天下のNDLですから、多少ふんぞり返っていても、おかしくないのに。(笑)

当日も、NDLのレストランでランチを取っていたところ、5~6名の知り合いの方々とすれ違ったのですが、皆さんにこやかに挨拶をしてくださいました。ちょっと、ほっこり。

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繰り返しになりますが、当日の窓口として、図書館協力課の皆さんに、いろいろとお世話になりました。
何名かの方々にご挨拶させて頂いたのですが、メインで当日を仕切ってくださっていた方から、「ブログ読んでます!」と言われて、かなり焦りました。(笑)

図書館協力課の皆さん、講師の皆さん、当日はありがとうございました!

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そうそう、図書館協力課さんと言えば!
最近twitterの新たなアカウントunicanetにて、「総合目録ネットワーク(ゆにかねっと)」に関する情報発信をなさっておいでです。こちらも、ぜひ!
<私も、フォローしています。

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<○最終日:総括>

NDL見学の翌日が、集中講義の最終日でした。
この日は、最後の総括として、いくつか重要な点を学びました。
  • OSSの公共性について。Openであること、Commonであること、そしてOfficialではないこと。
  • 知識の流通の変容。図書館の歴史と、知の解放。「知の囲い込み」から、共有志向へ。
  • デジタル環境と図書館について。電子ジャーナルの高騰、コンテンツのオープン化など。
  • OSSと公共性とは。独占、特権へのアンチテーゼとしてのopen。集合知の活用、共通の利益。
  • OSSは、個人のインセンティブによって動く「私」の集合体。
  • 図書館コミュニティの知識・技能と自己責任。図書館コミュニティとオープンソースコミュニティの共通点と相違点。オープンワールドの責任の所在、継続性の確保。

こうしたお話の後に、仕上げの筆記試験。
・・・が、資料持ち込み可の試験に、前日までの資料をすべて忘れて来た私(間違えて、違う書類の束を持って行ってしまいました~)。

結局、私は何故か実力で試験を受けることに。結果はどうなることやら??

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・・・ということで、大阪市立大学 創造都市研究科の集中講義「図書館情報システム論」に関するレポート、終了です。

受講された皆さん、お疲れさまでした。
そして村上先生、短い日程でしたがいろいろとご教示くださいまして、ありがとうございました!

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<●どうでもいい独り言>

先日のエントリー「(空手ネタ)復帰試合決定!10月3日(日)、尼崎にて!」で書きましたが、5年半ぶりの現役復帰試合まで、あとわずか3日です!

・・・もう、だいぶ緊張してきました。

前回は、滋賀まで出かけて開始後30秒ほどで、腕を折られましたからね~。骨折→救急車→手術→入院という、豪華リレーでした。

今回は、いつになく頑張ってみましたが、どうなることやら。勝っても負けても、磨いてきた技をぶつけるのみです。

押忍!
 

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