2009-04-12

大阪府立国際児童文学館 見学記

最近、本当に暖かくなってきましたね。
いよいよ、春本番といった感です。
春好きの私としては、何だか浮き浮きしてしまう今日この頃。

さて、今日は休みを利用して、大阪府立国際児童文学館に行って来ました。

 大阪府立国際児童文学館
  http://www.iiclo.or.jp/

ご存じの方も多いかとは思いますが、簡単に概略を。
この児童文学館は、児童文学者・鳥越信氏の寄贈資料12万点をもとに、1984年に設立されました。
大阪の万博跡地である、万博記念公園内に設置されています。
同館は、子どもの本とそれに関する資料を収集・保存・提供し、子どもの文学・文化の発展を目指しています。図書館的な機能にとどまらず、博物館的機能、研修・研究機能も有する総合的施設という位置づけです。


私が4月から勤務しているキャンパスでは、幼児教育・初等教育も研究されています。
この児童文学館を知っておくことは、直接的に役立つこともあろうかと期待しつつ、訪問しました。
ライブラリアンに復帰してまもなく2週間、休みを使って見聞を広めておこう、と。
(本当は、子どもたちと大阪万博記念公園で遊ぼうという下心が大)

上の写真は、建物正面です。
公園内の広い敷地に、ゆったりとしたエントランスゾーンが設けられています。
緑豊かな敷地に置かれ、広い池を前に設けられたポジション、グッときます!
(ついでに書いておきますと、建物の前に座っているのが、我が子たち。早く入館したがって、不満気な顔をしています)


入館すると、いろいろな情報が盛りだくさん!
著名人を中心に、児童文学館へ寄せられた多くのご意見なども掲示されていました。

どんな施設でも、第一印象が肝心です。
文学館にしろ、図書館にしろ、入った瞬間にウェルカムの意思表示を、利用者に示すことは、非常に大切だと思います。
その意味で、ここはそれに成功しているかと。



入館するなり、我が家の子どもたちは、入ってすぐのこども室へダッシュ!他を回ることなく、いきなり本を手に座り込んでしまいました。
(この写真にあるように、宝島をイメージした閲覧ゾーンがあり、これが非常に魅力的なスペースなのです!)

この子ども室にはおよそ2万点の資料があり、館外への貸出も行っているそうです。
他のフロアの資料は館内閲覧のみで、こども室には貸出用の副本を用意して提供しているとのことでした。


子どもたちが本に夢中になっている間に、私は、この日行われていた館内ツアーに参加しました。
閲覧ゾーンはもとより、日ごろ利用者は入れない4層の書庫内まで案内してくださり、いろいろな資料も拝見することができました。

分類は、NDCのような主題別ではなく、刊行年月日によるもので、同時期の資料が同じ棚に並んでいました。
資料のカバーも帯もそのまま残されている上、ブッカーで固定されてもおらず、できるだけ元の状態で保存しておこうというスタンスが読み取れます。

貴重書庫にも入れて頂き、いろいろな資料を拝見しました。
国内児童書の先駆けとされる、1891年刊「こがね丸」など、さまざまな資料が収集されています
(今日拝見できたのはその復刻版で、いささか残念でしたが・・・)。


児童文学館には、資料約70万点が所蔵されています。
図書が約33万点、雑誌25万点あまり、その他の資料が12万点あまり。
雑誌の付録、紙芝居、画噺、新聞など、図書や雑誌以外の多くの種類の資料が、収集されていました。
なお、ここの資料の半数以上は、寄贈によって収集されているとのことで、現在も広く寄贈を呼びかけているようです(ふさわしい資料をお持ちの方は、ぜひ!)。

 寄贈のお願い
  http://www.iiclo.or.jp/10_donation/index.html


児童館のスタッフの皆さんは、にこやかな笑顔の方ばかりで、その点も非常にいい印象を受けました。
館内ツアーのご担当さんも、判りやすい説明をしてくださいました。
館内ツアーは週末にやっているようですので、行かれる場合は、参加をお勧めします!

ブログに掲載するために写真を撮らせて欲しい、というお願いに対しても、すぐにご快諾頂きました。
(もちろん、申し込むときに利用者の方を写さないことは、こちらから申し出ておきました)


この児童館では、公共図書館によく見られるような、手作り感が非常に良かったです。
各種掲示などはもちろんですが、カウンターに大きく貼られた、手作りカレンダーは、私のツボに入りましたね~。


最後になりますが、この児童館は、2009年度中に閉館される予定であることを、書き添えておきます。
大阪府は、同館を「21年度中に廃止し、中央図書館へ移転する」ことと決定しています。
それに対し、多くの反対意見や活動があったとも、伺っています。

この「移転」の是非について、結論を出せるほど、私自身が経緯などを把握できていません。
しかし、このような機能・性格を持つ文化的施設が、わずかな検討期間でいとも簡単に閉鎖されてしまうことになったという事実に対しては、強い疑問と危機感を感じています。

ネット上でもいろいろな議論がされているようですし、ここでは今日の見学について情報提供することに留めたいと思います。
(実質的な初回ですのに、いささか曖昧な終わり方で、申し訳ありません)


おまけに。
すっかり日差しが強くなり、親子揃って、少し日焼けをした様子。
お出かけの際は、そろそろご注意ください。(笑)

4 件のコメント:

マチダ@あわぶく さんのコメント...

ご無沙汰しています。
マチダ@あわぶくです。
ブログのお知らせを拝見したので、
遊びに来てしまいましたー(^-^)

児童文学館行かれたんですね。
いろいろな議論をしている方たちがまわりに
いっぱいいるので、いろいろ情報は入ってきますが・・・。

とにかく、図書館に戻られたようでうれしいです!
またどこかでお会いできそうだし♪
私は変わらず総本山の資料室におります。
今年もよろしくお願いしまーす(>▽<)

井上 昌彦 さんのコメント...

井上です。
マチダ@あわぶくさん、先日はコメントを
ありがとうございました。
コメントに対して、レスを返しておいたつもり
なのですが・・・残ってないですね???

児童文学館は、面白い(という言い方がいいのか
どうか)ところでした。
小さなエントランスホールに、常設のけこみが
あったのが良かったです。

いろいろな図書館や関連施設を見ることは、
勉強になりますね。
マチダさんのいる「総本山」にも、またいずれ
お邪魔したいと思っています。
これからも、よろしくお願いします!

なおみ さんのコメント...

ブログ開設のご連絡ありがとうございます。
同じく八百屋のおばちゃんを目指している(?)
なおみです。

児童文学館行ってみたいなー。
大人になった今でもわくわくします。
本屋さんの絵本売場も好き。

趣旨も規模も違いますが
宮崎の「木城えほんの郷」に行ったことがあります。
とってもわくわくしました。
こんなところ↓

http://www.kumaya.jp/atikoti93.html
(公設HPよりこちらの方が雰囲気が伝わるかと)

行くのには大変不便な所なんですが
そのシチュエーションも含めて楽しめるところでした。

これからもブログ楽しみにしてますね。

井上 昌彦 さんのコメント...

なおみさん、コメントをありがとうございました。
御心配のようでしたが、きちんとアップされていますよ。

宮崎の「木城えほんの郷」、よさそうなところですね!
NDL-OPACで検索してみると、ブックレットを出されていたり、訪問記などが記されたりしているようですね。
機会があれば、ぜひ行ってみたいです。

それにしても、「八百屋のおばちゃんを目指している」とは、知りませんでした!(笑)
今後も、八百屋を目指す会で頑張りましょう!