前の記事でも書きましたが、昨夜、日本出版学会の関西部会に
出席してきました。
(・・・というわけで、「日本の知的財産戦略について」の続きは、
また明日以降に。)
日本出版学会: 関西部会 「書物の解剖学-本を解体する-」
http://www.shuppan.jp/event/event2008.html#090421
大図研でも何かとお世話になっているYさんから、今回の部会に
ついてもご案内頂きました。
Yさんのおかげで、私は非会員ながら、ときどき部会等に寄せて
勉強させて頂いています。
昨日は振替でお休みを頂いて、日中は娘の参観授業と懇談会、
それから某社にて、営業ツール作成に関する打ち合わせ。
(これも、またいずれ記事にします)
その後、日本出版学会と、時間ギリギリながらも、何とか
間に合うはず・・・・だったのですが。
前の2件の用事がいずれも予定より長くかかり、出版学会には
結局1時間遅刻する羽目に。(涙)
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上記サイトに記されていますように、この日は2部構成でした。
講師は、株式会社中西印刷・専務取締役の中西 秀彦さんでした。
株式会社中西印刷
http://www.nacos.com/nakanishi/
(「中西秀彦のうんちくコラム」を、特にお薦めします!)
中西さんのお話は、ユーモアに満ちていて、いつも非常に
面白いです。
歯切れのよい口調と、どこかバッサリ切って捨てるような(失礼!)
独特の切れ味が、絶妙です。
今回も前の所用で時間的にはタイトだったのですが、中西さんの
お話とあって、無理をして出かけました。
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この日、まずは、実際に本の解体を行いました。
見返し、寒冷紗(かんれいしゃ)をはがし、表紙を切り取って、
スピンと花ぎれを取り出します。
背の固めを確認し、丁合の綴じ方を観察します。
ここまでが約1時間かけて実習されたのですが・・・
私が雨中をダッシュして、会場に飛び込んだのが、この時点。
すでに、途中休憩に入るところでした。(泣)
会場は、ほぼ満員という盛況ぶり。
私はテーブル席がすでになく、通路の椅子席に座らなければ
いけないほどでした。
休み時間は、お世話になった方々に新しい名刺を配りつつ、
異動のご挨拶をしている間に終了。
休憩後は、頂いたフォント表(写真参照)により、
本文のフォントを 調べて、級数を測りました。
他にも、非常に上手に寒冷紗を切り取った方が
いらしたので、 それを回覧して見せて頂くなど、
ユニークな講義でした。
改めて気付かされましたのは、図書館で仕事をしているにも
関らず、本のことを本当に知らない、ということです。
今回のように分解する間でもなく、本は多くの要素から成って
いますが、それらについて、どのくらい知っているでしょうか?
<自虐的質問?
「寒冷紗」などといった物理的な構成要素の名称だけでも
相当の数ですし、フォントといった文字の要素や編集・
加工といった要素について、全くといっていいほど、
知らない自分に気付かされました。
今さらながらも、これからはもう少し本そのものにも関心を
持っていこう、と固く決意してみる私。
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後半は、印刷の歴史について、「500年の歴史を、30分や
そこらで話せるわけがない!」と言いつつ、教科書どおりでは
ない、いろいろなエピソードをお聞かせくださいました。
百万塔陀羅尼は、それが持つ意味合いの割に残存が多い
印刷物であるため、価格が動きやすく、物価のバロメーターに
なっているという笑い話(?)もありました。
当日の配布資料の写真なども、一つ一つが、図書館員なら
思わず食いついてしまうような ものばかり。(笑)
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さて時間の都合で、質疑応答もほとんどないまま、講義は
終わり、意気揚々と二次会へ。
20名以上が二次会へ流れ込み、異様な感じもしましたが。(笑)
二次会では、いろいろな方とお近づきになることができました。
大学の先生方、国会図書館、古書店、出版社、新聞社、
大学図書館の方などなど。
やっぱり、当たり障りのないご挨拶をするだけよりも、
一緒にビールを飲んだ方はお近づきになれますよね?(笑)
昨日お会いできた方々とのご縁に、感謝感謝です。
私は名刺交換だけの挨拶はしたくありませんので、
知り合った方とは少しだけでも、お話をしたいと思っています。
こうした二次会のような場で知り合えて、お話ができた方とは、
後々の御縁になっていくのではないか、と期待。
<妄想?
結局二次会も、最後まで残ったメンバーは、終電ギリギリまで
飲み続けていました。
かく言う私も、最後は終電目指して梅田でダッシュ!
かろうじて、帰宅することができました。(笑)
二次会の達成感という意味でも、大いに成果あり、でした。
それでは、この辺で。
出版学会に参加された皆さん、何より講師の中西さん、
ご案内を頂いたYさん、ありがとうございました!
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