2014-01-26

勉強会に参加するときの心構え的Tips(連載・図書館員のセルフブランティング8)

「連載・図書館員のセルフブランティング」第8回目です。
この連載も、少し数が増えてきましたし飛び飛びに書いていますので、判りにくくなってきました。そこで、このページ右側にある「投稿テーマ」という欄に、「連載・図書館員のセルフブランティング」というカテゴリーをつくってみました。いかがでしょうね?




★勉強会の目的


さて今回は、勉強会に参加するときの心がけ的なものについて、書いてみます(運営サイドではなく、一般の来場者の心がけとしてご覧ください)。

当たり前のことですが、勉強会などに参加するときには、目的がありますよね。
私が考える目的は、2つ。1つ目は、直接的な知識・情報を仕入れること。そして2つ目は、知人をつくり交流を深めること。そして私は、2つ目の方がより重要なことだと考えています。

交流を深めることは、自分を知ってもらうことです。こうした勉強会などに参加することは、自分にとってアピールの機会でもあります。そして、ちょっとした心がけだけで、その結果も違ってきます。


★心構え的Tips


以下、勉強会に参加するときに、私が心がけていることを記します。
  1. 予習
    最低限、講師についてはどんな分野の人か、どんな活動をされているのか知っておくべきですね。GoogleやCiNiiなどで書かれたものを調べ、読んでおきましょう。
    また、講演内容やその勉強会の主催団体などについても、必要に応じ予習しておきましょう。

  2. 名刺の準備
    当日、絶対に名刺を忘れてはいけません。名刺は最低限の営業ツールであり、相手へのメッセージです。公的な名刺だけでなく、連載第5回でご紹介したマイ名刺を、充分な枚数用意しておきましょう。
    持ち忘れのないよう、使う可能性のあるバック類すべてに名刺を常備しておくことをお勧めします。

  3. (求めがあれば)裏方の手伝い
    受付など、当日の手伝いを募集していることがあります。運営サイドとお近づきになるチャンス、ぜひ挙手しましょう。

  4. できるだけ前の席に着席
    講師に覚えてもらいたいと思ったら、当然前の方に着席するべきです。最前列ど真ん中、という露骨な作戦もアリです。また、講演内容に頷くなど大きなリアクションによって、講師とのコミュニケーションを取ることができます(=自分の印象づけ)。

  5. 講師には休み時間中に挨拶
    講師とご縁をつくりたい場合、講演後にすぐに挨拶にいきましょう。休憩時間があるときは、それを逃さず。閉会後に挨拶などと悠長なことを考えてはいけません。講師であっても、懇親会に出られなかったり、途中退席される場合もあるからです。
    挨拶待ち行列に並ばなければいけないこともありますが、そんなときほどチャンスです。講師にとって、並んでまで自分と話したいと思ってくれた方々は特別な存在で、よく覚えているものです。マイ名刺があれば、その印象はさらに強まります。

  6. 休み時間に初対面の人に挨拶
    講師への挨拶が済んだ後は、初対面の人に挨拶しましょう。隣の席の方に、「さっきの話は・・・」とさり気なく声をかけ、名刺交換もしましょう。

  7. 質疑応答で挙手
    講演の後の質疑応答では、挙手するべきです。必ず質問をする、という気持ちで講演を聞きましょう。質問するのは、自分の疑問解消・理解促進のためですが、その質問・回答を参加者で共有することで大勢が学べ、勉強会も活性化します。
    質問することは、講師・運営者・参加者に自分の積極的な姿勢をアピールできることでもあります。

    とある勉強会で質問が私からしか出なかったときに、講師からこんなことを言ってもらったことがあります。
    「こうした場で質問し、疑問や回答を共有することが重要。井上さんはこうした場で挙手し続けることで、存在感を高めている。皆さんも、ぜひ」とのこと。いささか過分ですが、自分の信念を代弁してもらえた思いです。

  8. 懇親会に参加
    懇親会がある場合、必ず参加しましょう。ビールをご一緒しながら話せば、大勢の方々とぐっと親しくなることができます。また、日中には話せない実情やオフレコ話なども、聞ける場合も多いです。

  9. お礼のメール
    勉強会後は、必ずお礼のメールを送りましょう。講師はもちろん、事務局やご挨拶できた方々にも、です。できればその日の晩、遅くとも翌日に。
    ちなみに私、「1-7-30-180ルール」というマイルールをつくって、自分に義務化しています(このルールに付いては、またの機会に)。

  10. facebookで友達リクエスト
    最近、facebookユーザーがとても多くなりました。勉強会などでご一緒できた人はぜひfacebookで探し、「友達リクエスト」を出しましょう。facebookで友達になることで、ご縁が続きやすくなります。

  11. 学んだことや感想を発信
    これも重要なことですが、学んだ内容などを極力発信しましょう。Twitter、facebookもいいですが、私が一番薦めたいのはブログです。Twitterやfacebookは、基本的に遡ってみられることが少ないのに対し、ブログは記事がストックされて過去のものも読まれます。まだの方は、ぜひ一度挑戦してはいかがでしょうか。




★でも、これらのTipsは枝葉


私が考え、実践していることを紹介してみました。皆さんの参考になれば幸いです。

ですが併せて、お伝えしておきたいことがあります。
(今までも書いてきましたが)セルフブランティングは、自分を偽って飾り立てることが目的ではありません。セルフブランディングとは自分を見つめ、自分の長所や魅力(誰しもがそれぞれ必ず持っているものです)を把握した上で、それらにメッセージ性を持たせて伝えることだと思います。

今日説明した「Tips」は、言ってみれば、枝葉です。
セルフブランティングの幹は、自分を見つめ自身の魅力を高めていくことであり、それをしっかりと意識しておく必要があるでしょう。



●れいこと

最後にまた、れいこ&きょーこの話を。

最近、よく2年くらい前の時点での、れいこの闘病のことを思い出します。
2年前の今の時期は発症から半年あまり、車椅子には乗っていたものの、まだ進行がそれほどなく比較的元気な状態でした。れいこが最後に私の実家を訪れたのも、このときでした。


かえすがえす、れいことの毎日が、宝物のような日々であったことを実感します。
毎日毎日れいこのことを思い出し、ため息をつきます。

でもだからこそ、今きょーことの時間を大切にし、毎日を一緒に送っていきたいと感じています。
ごく当たり前の日常の大切さ。れいこが、私たちに教えてくれたものです。

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