2013-03-23

れいこの卒業式。みんな、ありがとう!

一つの区切り、ということになるでしょうか。
れいこが通っていた小学校の卒業式が、22日(金)に行われ、妻と出席してきました。


うそれいこと。

れいこにとって、わが家にとって、一つの節目になった一日でした。


○辛さや悲しみや

この日、私たちはれいこの遺影を抱いての出席となりました。

6年前に、元気いっぱいで入学したれいこ。
まさか、こんな形で卒業式を迎えるなんて、思いもしていませんでした。

辛く、悲しいことです。
周りの子どもたちが元気に巣立っていく中、れいこだけはそうではないのですから。

なぜ、よりによって、あんなに元気だったわが子が・・・その思いは、今になっても消えません。
不条理感、悲しみ、辛さ、虚しさ。それに元気に卒業する周りの子どもたちへの眩しさ。親がこうして元気でいることの、やましさすら感じます。
いろんな感情が相まって、ただただ、いたたまれない思いがしました。


○みんなと

ですが、そうした感情を拭ってくれたのは、他の子どもたちや先生方、ご父母をはじめとする地域の皆さんのお心遣いでした。

卒業式のテーマは、「絆」でした。
これはきっと、れいこや私たちへの配慮もあったのでしょう。49人の6年生(この人数は、れいこを含んだものです)の絆がいかに大切なものか、全体を通じて先生からも、子どもたちからも語られました。


子どもたちが一人ずつ語るスピーチでは、絆、友情、思いやりといった言葉が、何度も口にされました。
あるクラスメートは、将来の夢は医者になり病気の子どものために働きたいと語りました。


会場には、ちゃんとれいこの席が用意され、大きなうそれいこ(教室のれいこの席に座らせていたリラックマ)が着席させてもらいました。
しかも、うそれいこには、ちゃんと新しい服まで着せてもらっていました。クラスの友達のおばあちゃんが、この日のために編んでくれたそうです。



入場行進やステージでは、きちんとれいこの場所が一人分空けられていました。
卒業証書も、用意くださいました。れいこの名前も読み上げてもらって、私がれいことともに、校長先生から授与頂きました。



6年生全員での記念撮影のときには、子どもたちが私たちに入って欲しいと言ってくれて、れいこと一緒に集合写真を撮ってもらいました。
そしてその場でサプライズで渡された、子どもたちかられいこへの手紙集!


他のクラスを含め、6年生全員が一人ずつれいこへの手紙を書いてくれていました。しかも、こんなお手製のファイルにしてもらって・・・。
これには、泣かされました。ホントに・・・。れいこもどれほど、嬉しかったことでしょう!


教室に戻っての最後のホームルームにも、私たちは参加させてもらいました。
先生は最初に、子どもたちに向かってれいこの話をしてくれました。れいこを含め、49人みんなが仲間であること、ずっとずっと一緒であること。子どもたちも、しっかりと先生の話に聞き入っていました。

教室で先生を囲んでの記念撮影にも、れいこや私たちは入れてもらいました。

いよいよ6年生を校門から送り出す花道にも、れいこや私たちは一緒に入れてもらえました。他の子どもたちと一緒に、下級生や親御さん、地域の皆さんに正門まで送ってもらいました。
みんなからかけられる「れいこちゃん、卒業おめでとう!」という声が、どれほど私たち一家に深く届いたことでしょう。


始まってしばらくは、辛くて悲しくて堪らなかった、れいこの卒業式。
ですが、こんなにみんなに愛され、今もずっと寄り添ってもらっているれいこと私たち。
そのみんなの気持ちが、私たちの悲しみを和らげてくれました。きっとれいこも、お空で喜んでいることでしょう。


本当に、れいこは先生や仲間に恵まれました。
愛され、支えられてきた、れいこ。

最高の仲間と先生方と一緒に過ごした、小学校の日々。れいこにとっても私たちにとっても、そして先生や学校の友達にとっても、ずっと忘れられない宝物でしょう。
本当に、みんなといられて良かったと思います。


友達のみんな、れいこと仲良くしてくれて、本当にありがとう。
先生方、ご父母や地域の皆さん、本当にありがとうございました。特にれいこを3年間担任頂いたT先生、最後の一日まで欠かさぬお心遣い、本当に感謝しています。本当に、先生のクラスで良かったと思います。

そして、ブログやTwitterを通じて、れいこや私たちを応援くださった皆さん。本当にありがとうございました。
支えてくださった全ての皆さんに、ただただ感謝の気持ちでいっぱいです。


○れいこの友達のみんなへ

卒業おめでとう。一人一人にちゃんと伝えられなかったけど、みんなが元気に学校を巣立っていくことを、本当に嬉しく思います。
これから、また新しい日々が始まるけど、れいこの分まで頑張って欲しいと思います。

みんなが、れいこや私たちのためにしてくれたことを、忘れません。
卒業式でもらった手紙も、全部れいこに読んであげたからね。


闘病中もれいこと過ごし、支えてくれたことが、きっとみんなにとっても大きな財産になるでしょう。

日々を一生懸命に生きること。
元気に生きることの意味、そして大切さ。
みんなが、お父さん・お母さん、先生方、地域のみんなから愛されていること。

それを忘れずに、頑張って欲しいと思います。
みんながれいこへの手紙で書いてくれた、FSBもね!(Friend=友達、Smile=笑顔、Believe=信じること)


それと、もう一つ。
ときどきでいいから、胸に手を当てて、れいこのことを思い出して欲しいと思います。
れいこは、ずっとずっと、みんなといるからね。
れいこという子がいたこと。れいこが一生懸命みんなと生きたことを、どうか忘れないでください。

みんな、ありがとう!

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