2013-06-20

セルフブランディングのススメ(連載・図書館員のセルフブランディング1)

最近、常々良かったと思うことがあります。
それは、4年前に図書館に復帰したときに、自分で「空手家図書館員」と名乗ったことです。

例によって関係ない、れいこ。

自分のミッション(+行動指針)で定めたように、「図書館員の魅力を伝える」ことは、私の最大のテーマの一つです。
そしてそれは、セルフブランディングにより、自分自身のライブラリアンとしての魅力を伝えることにも繋がります。

セルフブランディングという言葉を使い始めたのは最近ですが、私自身、それに近いことに積極的に取り組んできました(つもり)。
特別なスキルも経験もありませんでしたが、意識して取り組んでみれば効果は目に見えて現れ、極端に言えば自分のライブラリアン人生が激変したと思っています。

自身の経験からしても、セルフブランディングを意識していない方々、特に若手のライブラリアンには、ぜひこれに取り組んで欲しいと思っています。
ライブラリアンの皆さん、特に若手にとって、何かヒントになれば・・・と思いつつ、書いていきます。


○セルフブランディングって、どういうこと?

セルフブランディングの話をすると、「セルフブランディングって何?」とよく聞かれます。ここではざっくりと、「自分を差別化してPRすること、自分の魅力を伝えること」くらいに考えておくことにしましょう。

厳密な定義を考える必要は、ありません。
それよりも、まずはやってみる、積極的に一歩踏み出してみる、というマインドの方がはるかに大事です。「走りながら、考えてみる!」で構いません。立ち止まるより、まずはやってみて失敗したらいいのです(失敗しても、よほど極端なことをしなければ実害はないと思います)。


○どうしてセルフブランディング?

セルフブランディングで自分をPRし、差別化することで、非常に大きなメリットがあります。

それは、周りの人の自分を見る目が変わる、ということに尽きます。

周りの自分を見る目が変わる、ということは、自分のプレゼンス(存在感)が増す、ということです。
自分の存在感が増せば、自分に入って来る情報量が増えます。ちょっとしたニュースなどもそうですし、自分が関心あることなどについて情報提供してもらえることも増えます。

それはそのまま、ライブラリアンとしての自分の価値を高めることになるでしょう。
自分の発言権もそれなりに大きくなり、今までよりもちょっとだけ、周りが一目置いてくれるようになります。

初対面の方から、「空手家さんですよね!ブログ読んでます!」、「トサケンで幹事長をされている方ですね!」などと言ってもらうことも、多くなりました。こう言って頂けることは、気恥ずかしいながらもやっぱり嬉しいことで、それがさらにモチベーションを高めることにもつながりますよね。


自分のプレゼンスが高まれば、いろいろなオファーが来ることもあるでしょう。
私の場合、私立短期大学図書館東海・北陸地区協議会 研修会で講師にお招き頂いたり、昨年のトサケンフォーラム@図書館総合展でお話しする機会を頂いたのも、セルフブランディングの成果だと思っています。

人前に立つことだけではなく、「○○さんが来るけど会ってみる?」だとか「○○へ行くけど、参加する?」、「○○を一緒にやってみない?」と言ったお話も、多く舞い込むようになります。


変化の激しい図書館の世界においては、情報量とプレゼンスがあるというのは、圧倒的なアドバンテージです。
セルフブランディングにより、自分のプレゼンスを高めることで、このアドバンテージを手にすることができます。それが自身の価値・評価を高め、自分の業務を通じて自分の図書館の価値を高めます。自分の図書館が良くなれば、その大学・学校・自治体などが良くなり、ひいては社会が良くなる、ということにつながります。

こう考えれば、これ以上のメリットはありませんよね?(笑)


そうそう、それともう一つ。
積極的に取り組んでみよう、と思い始めてから、自分のことを好きになりました。(笑)

前向きで積極的な活動をしているうちに、だんだん自分がそうした気持ちになってきたことを自覚しています。自分自身、そんな前向きな自分を好きになりました。自分にもいいトコあるんだな、自分のこういうところが好きだな、そう思えることって大事だと思います。
副次的ではありましたが、私にとってはセルフブランディングのとても大きな効果だったと言えるでしょう。


○誰に対してPRするのか

ここで考えておきたいのが、誰に自分の魅力を伝えるか、ということです。
私の場合スタートは、他館の方々に自分のことを覚えてもらいたい、という気持ちからでした。

私は30代前半まで、10年以上大学図書館に勤務していました。ですが、今のような積極的な活動はほとんどしておらず、他館の知人も多くありませんでした。
そして大学の知的財産本部に異動になり、4年間のブランクを経て図書館に戻ってみると、その数少ない知人の多くが、異動で図書館を離れてしまっていました。

「・・・コレはマズい、図書館業界で自分を売り出し、仲間をつくろう!」・・・と思い立ち、他館の方々に自分をPRすることを考え始めました。これが、私のセルフブランディングを始めたきっかけです。

誰にPRするのかは、それぞれの方次第でしょう。
私のように、他館のライブラリアンを意識してもいいでしょう。自分の上長や組織の上層部でもいいですし、もっと違ったターゲットでも構いません。
いずれにせよ、それを明確にしておくことで、自分のセルフブランディング方法やその活動内容が変わってきます。誰にPRするかは、早めにイメージを固めておく方がいいでしょう。

次回以降、私が取り組んで来たことを紹介していきますが、それらは基本的に他館のライブラリアンへのPRを念頭に置いたものです。


○今後記していくこと

次回以降、私がやってきたセルフブランディングの具体的な行動を、一つずつ書いていきたいと思います。

  • 自分の関心テーマ・ミッションを決める
  • ニックネームをつくる
  • マイ名刺をつくる
  • 外に出て、多くの人と会う
  • いろいろな勉強会やグループ、MLに参加する
  • ソーシャルメディアを活用する
  • イベントを主催する


私もこんなことを、偉そうに語る立場ではないのですが・・・自分がセルフブランディングで得たものはとても大きく、ぜひそれを皆さんとシェアしたいと思います。

図書館/図書館員の魅力を伝え、ライブラリアン同士をつなげることは、私が自身のミッションに掲げ、目指しているものでもあります。このブログがその一助となれば、とても嬉しいことです。
ぜひ今後も、このブログを覗いてみてくださいね〜!



●れいこと

最後に、れいこの話を。

れいこが星になって、1年あまり。
改めて、皆さんがれいこや私たちを応援し、支えてくれていると思うことが、よくあります。


「れいこパーティー!」については、先日お伝えしたとおり大盛況だったのですが、あれ以来いろいろと皆さんから声をかけて頂きます。

「『れいこパーティー!』に大勢集まってくれてよかったね」、「『れいこパーティー!』に行けなくてごめんね」、あるいは来られた方からも「れいこに会いに行けて良かった」などなど。こうした皆さんのお気持ちが、私たちを支えています。

7月下旬には、待望のバブーちゃんが生まれます。
きっとお空から、れいこが後押ししてくれて授かったバブーちゃん。元気に生まれ、健やかに育ってくれることを願うばかりです。

バブーちゃんが元気に育ってくれることこそ、応援してくださっている皆さんへの一番の恩返しですよね!


それでは、押忍!

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