妻の実家に帰省中、右肩後方に痛みが出ました。それが治まると、翌日には背中の猛烈な痛みに。ピーク時は、立ち上がったり椅子に座っているのも痛くて辛いほどでした。
病院に行ったところ、首の捻挫のようなものだったらしく、そこから痛みが背中に来たようです。とりあえず、当面は投薬治療で様子を見ることになりました。
幸いたいしたこともなく、順調に回復してきました。
きょーこが生まれてから2週間あまり、ちょっと気が抜けてダメージが出てきたのでしょうか。
○大会2〜3日目(概要)
今日は、先日のエントリーに続いて、ダイトケン全国大会@つくばの報告です。今回は、大会2〜3日目(最終日)について、報告します。
2日目は、分科会の日です。午前・午後に各5本の分科会が開催され、それぞれ自分の関心ある分科会に参加します。
また、3日目はオープン・シンポジウム「アクティブ・ラーニングとは何か」が開催されました。
すべてを詳しく報告するのは難しいですので、2日目午後に自分が担当開催したソーシャルメディア分科会を中心に、レポートしたいと思います。他の部分は触れる程度ですが、ご容赦ください。
○ディスカバリーサービス分科会
午前中は、ディスカバリーサービス分科会に出席しました。
まず、「図書館に求められるサービス〜変化する学生と図書館」と題し、筑波大学図書館情報メディア系の宇陀則彦先生から、ご講演を頂きました。次いで、宇陀先生と立命館大学の安東さんとのパネルディスカッションが行われました。
ある種、大学図書館業界のトレンドでもあり、救世主(?)であるかのようにすら誤認されているディスカバリーサービスですが、その現状や課題について、いろいろと理解を深めることができました。
印象的だったのは、宇陀先生のディスカバリーサービスを絶対的なものと捉えてはいけない、という示唆でした。先生によれば、ディスカバリーサービスは、「到達しうる文献に確実に到達するシステム」に過ぎないとのことでした。
Webの上澄みを掬いとるためのGoogleなどとの違いをよく理解し、あくまで図書館サービスの選択肢の一つとして捉えるべきなのだろう、と考えさせられました。
○ソーシャルメディア分科会
午後は、ソーシャルメディア分科会を担当開催しました。
これは、兵庫支部と京都支部で開催する分科会という位置付けで、実際的に運営したのが私と@Zhang_Mao氏でした。
この分科会の主旨は、公式サイトに載せたとおりです。
最初、私たちが各10分の話題提供を行いましたが、私たちから何かを教える場ではありません。
参加者自身が主体的に意見交換し、自ら考える場を提供するものという位置付けであり、そこはあくまで参加者次第。身になる議論をするも、雑談で終わるも参加者任せ、という大らかな運用にトライしてみました。
結論から言えば、これは非常にうまくいったと思います。
開会前から雑談を入れたり、冒頭に自己紹介を入れたり、休憩時間の名刺交換推奨をしたり・・・こうした小技が効いたのでしょうか、メインのグループ討論は非常にスムーズ、かつ積極的に行われました。
討論が進まないときのフォローなども多少考えていましたが、まさに杞憂。(笑)
私たちが何かをしなくても、参加者自身が課題を設定し、さまざまなテーマで討論を行いました。
これも参加者にはお伝えしたのですが、この場は何か結論を得る場ではありません。他人の意見に耳を傾け、自分自身が考え、自ら気付くためのヒントを得られれば、それで十分だと思っています。
私は、3月に書き上げた修士論文でソーシャルメディアをテーマにしていましたので、この話にはそれなりに思いも持っています。
最後のグループ別の発表をお聞かせ頂いても、自分が考えてきたことに近い意見が出され、皆さんの討議が非常に有意義であったことを感じました。
その点において、この分科会は大いに目的を達成し、参加者にも満足してもらったと感じています。
そうそう、私たちの話題提供についても、少しだけ触れておきましょう。
最初は、@Zhang_Mao氏の話題提供でした。氏は相変わらず、キッチリ論点を整理した上で、弾丸トークで会場を盛り上げてくれました。この日の盛況は、彼のツカミによるところ大でしょう。
ちなみに氏は、分科会の準備や当日の司会・進行に至るまでメインになって活躍してくれ、私はおんぶに抱っこといった状況でした。ありがとうございます、@Zhang_Maoさん!
彼が炎上リスクなどについて話題を振ってくれた後に、私が少し話をしました。ソーシャルメディアの特性上、双方向性を活かさなければ意味がないこと、ガイドライン/ポリシーの必要性やその内容について、話をしました。
いささか、手前味噌な分科会報告でしたでしょうかね?(笑)
参加者の皆さま、良かったらツイートやfacebookにて、ご意見をお聞かせくださいね〜。
○オープン・シンポジウム「アクティブ・ラーニングとは何か」
大会最終日には、オープン・シンポジウムが開催されました。
昨今の教育の変化、ラーニングコモンズに代表される図書館の変化を考えるときに、アクティブ・ラーニングは重要なキーワードになるでしょう。この日は、3人のパネリストをお招きし、ご講演頂くとともに、フロアとのディスカッションが行われました。
いろいろと理解し学んだシンポジウムですが、とうてい一言には要約できません。(笑)
一つ言えるのは、明らかに大学において学びは変わりつつあり、私たちライブラリアンはそれを傍観できない、ということです。
大学の教育が変わりつつある今、私たちは積極的にアクティブ・ラーニングを見つめ、自分たち自身が大学の変化を先取りしていくことが求められているのです。
私的には、短大という場においてアクティブ・ラーニングがどう受け止められ、どのような文脈の中で活かされていくのか、その点を思い悩んでいます。
中教審などでも基本的な想定は大学であり、そこにどのように短大が位置づけられていくのか・・・もう少し勉強していく必要がありそうです。
○全国大会を終えて
以上、駆け足でしたが3日間に渡るダイトケン全国大会のレポートでした。
繰り返しになりますが、期間中のツイートのまとめを作成していますので、そちらもぜひご覧ください。すでに2,200以上のアクセスがあったようで、皆さんの関心が高いことが伺えますね。
ダイトケンの全国大会は、有意義なだけではなく、本当に楽しい場です(今回に限らず、毎年のことです)。
今回で言えば、2日目の分科会後に「地酒の会」などは、そのハイライトでしょう。(笑)
他に、兵庫支部による早朝突然自主企画「アクティブ・ランニング」(命名・私)があったり、つくばの図書館や古書店へ出向く自主企画などもありました。
ちなみに私は、高エネ研図書館見学に参加してきました。お世話をしてくださった@kabe_dtkさん、ありがとうございました!
見学後には、有志でつくば一美味しい(という噂の)ラーメンを食べに行き、夕方までつくばで楽しい時間を過ごすことができました。
私は最終日のシンポジウム後、母校である旧・図書館情報大学(現・筑波大学)に寄ってきました。
約15年ぶりにお会いした恩師は変わらずお元気で、本当に懐かしさと再会の喜びでいっぱいになりました。この点でも、つくばでの全国大会は嬉しかったです。
○感謝
このように盛会となったダイトケン全国大会ですが、その裏で大会を支えてくださっている実行委員や有志応援団、常任委員、全国委員のことを忘れることはできません。この方々の尽力なしに、今回の成功は絶対にあり得ませんでした。
また、大会には多くの企業・団体さんが協賛をしてくださっています。
この協賛なしには、毎年の全国大会は成り立ちません。図書館に身近な企業さん等ですので、ご参加の皆さま、ぜひ周りのご担当さんにお礼を言うようにしましょう!
協賛くださった企業・団体さんは、公式サイトトップページでご覧になれますので、ぜひご覧ください。
(協賛団体さんへの感謝は、参加者の最低限のマナーだと思います)
実行委員はじめ事務局の皆さん、協賛団体の皆さん、本当にありがとうございました!本当に、本当に感謝しています!
また、ご参加くださった皆さま、お疲れさまでした。
私自身、多くの出会いがあって、とても嬉しく印象に残る大会でした。会員の皆さんは、またダイトケンの活動を通してお会いしましょう。
会員でない皆さま、もしダイトケンの活動を気に入って頂けたのであれば、私たちと一緒に活動しませんか?
ダイトケンは、現場のスタッフが集まる、本当にいい団体だと思います。ご興味があれば、今回知り合ったダイトケンの会員に、気軽に声をかけてくださいね。
来年は、山形での全国大会開催が決まっています(8/23~25)。会員の方も、そうでない方も、山形で来年お会いしましょう!
●れいこ&きょーこと
最後にまた、れいこ&きょーこの話を。
今回の大会は、きょーこが生まれてわずか1週間後の開会となりました。直前まで参加するかどうか迷いましたが、支部長でもあり、分科会担当者でもあり、何よりダイトケンが大好きな私は、結局参加することに決めました。
妻や実家には、迷惑をかけました。きょーこも、れいこも、お父さんがいなくて寂しかったかな?
不思議なものです。
きょーこが生まれ、かえってれいこのいない寂しさを感じることが増えてきました。
毎朝目が覚めると、最初に考えるのは二人のこと。
この二人が手をつなぐ日はずっと来ないのだと思うと、胸が痛みます。
れいこには何もしてやれませんでしたが、その分まで、きょーこを元気に育ててやりたいと思います。
育児も全力、図書館活動も全力で!せっかく作ったミッションもありますし、れいこが心配しないよう、お父ちゃんは頑張らんといかんけんね!
それでは、押忍!
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