これは、連続セミナー「みんなでつくる・ネットワーク時代の図書館の自由」第3回として、開催されたものです。
○今日一番、伝えたいこと
- 図書館に限らず、システムに脆弱性・弱点はつきもの。要は、それとどのように向き合うか。
- 不具合が見つかったときに、ライブラリアンはどのような行動を起こすべきか。日頃それをどれだけ意識しておけるか、それが備えというもの。
○講演を聞いて考えたこと
(オフレコ指定された部分はそんなに多くなかったのですが)デリケートな話が多かったですので、講演の内容そのものにはあまり触れないように、感想だけを綴りたいと思います。
講師の吉本さんは、ご存じ「日本最大の図書館検索」カーリルの代表であり、エンジニアです。
この日のお話は、直面してきたトラブルや、図書館システムそのものの不具合、ヒューマンエラーなどご自身の経験にもとづくものでした。生々しい(笑)リアルな話ばかりで、こんな世界があるのかと思わされました。
世の中には(クラッカーではない、いい意味での)ハッカーがいて、中には図書館システムに通じた方もいるそうです。
そしてそんな方は、いくつかの図書館でシステムの不具合・設定ミス等により、一部のデータが見えることに気付くこともあるようです。そうした場合、その図書館へ電話をして「今、そちらのシステムで○○のデータが見える状態になっています」と忠告することもあるそうです。
この日の講演の中で、吉本さんからの問いかけがありました。「そういう電話がかかってきたら、あなたはどうしますか?」
この質問に、即座に明確に答えられる人は少ないでしょう(私自身を含めて)。
セキュリティーというのは、いくらでもお金をかけられれば、相当に高めることができるもののようです。しかし、それでも完璧ということはありません。
・・・ということであれば。
そうしたトラブルに直面したときにどのように対応できるか、どのようにそれに備えておくか、が非常に重要になりそうです。一刻を争うときに、どのような判断や対応を取るべきか・・・そうしたことを、日々自問しておきたいと思います。
そうそう、それと。
図書館システムのSEさんたちと、どれくらい日頃から意思疎通が出来ているかも、非常に重要だと思いました。
普段からSEさんたちとキャッチボールが十分に出来ていて、システムの概要だけにでも理解が及んでいれば、非常時の対応をずいぶんと助けてくれそうです。
●れいこと
最後にまた、れいこ&きょーこの話を。
昨夜、長い長い夢を見ました。自分が病気を患い、死に向かう夢です。
死への恐怖や、奪われて行く体力や運動能力への大きな不安、健康を意識してこなかったことへの後悔。夢の中でしたが、いろいろな感情に襲われました。
夜中に目が覚めたとき、れいこが闘病中にどんな思いだったかを考え、改めて胸が痛みました。
れいこは、一度だって病気への泣き言を口にしませんでした。
徐々に体の自由が奪われていき、強い強い恐怖も感じていたでしょう。「絶対に治る」という私の言葉の陰にも、私自身の不安や恐怖を感じ取っていたかもしれません。
れいこ、怖かったんだろうなあ。そう思うと、涙がボロボロと溢れました。
今、そんな私たちを支えてくれるのは、子ども達の存在です(お兄ちゃんは大きくなったけど)。
きょーこのおかげで、束の間辛いことを忘れます。
毎日毎日れいこのことを思い出し、胸を痛めます。
その悲しみが尽きることはありませんが、きょーこがいてくれるおかげで、私たちはずいぶんと救われています。
お父さんたち、頑張るけんな、れいこ!
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