直接的な経済効果も含め、これで少しでも日本が、何より東北が元気になることを願います。
それにしても、あの人のスピーチ。復興が終わったかのように語るのは、どうかと思いました。東北にいないながらも、阪神大震災を経験した自分としては、復興がほんの数年で終わるものとはどうしても思えません。
言葉という情報は、血肉を、体温を持っています。軽々しく口にすると、違うメッセージが伝わってしまうのではないかと危惧します。
・・・ともあれ、東京でのオリンピック開催は歓迎です。図書館とはまたひと味違う、スポーツという文化の魅力を存分に味わいましょう。
れいこのこともあり、私的には、パラリンピックも大いに楽しみです!
○ことの始まりは、首痛
さて、本題。
以前ちょっとだけ書きましたが、先月強い背中の痛みに襲われました。
病院で見てもらったところ、首から来ている痛みだろうと。薬を飲んでいるうちに、背中の痛みは治まったのですが・・・数日前から、今度は猛烈な首の痛みに悩まされることになりました。
起きている間はまだいいのですが、眠るとアウトです。夜中や明け方に、首の痛みで目が覚める毎日です。この数日は、起きたばかりだと、横も向けないほどでした。
さすがにこれは放置できず、妻や息子が通っている接骨院に行きました。近所で評判の接骨院だったのですが・・・それに納得です。その素晴らしい対応ぶりに、驚かされることになりました。
○徹底したおもてなしマインド
まず最初に、入口を開けると中にいるスタッフ全員が大きな声で、「おはようございます!」(部屋の奥の人まで!)。しかも、自然なスマイル。
ここでまず、第一印象がグッと良くなりました。「入館者全員に、笑顔で挨拶しよう!」と職場で口をすっぱくして言い続けている私にとって、入った瞬間の挨拶+スマイルは、最重要項目です。
初診であると伝えた後は、詳しいヒヤリングがありましたが、それがまた良かったです。
こちらの待ち合い席まで来て、症状や既往症などについて、しっかりとヒヤリングしてくださいました。もちろん私が話した内容は、問診票に詳しく書き込まれました。
驚いたのは、すぐに「もしかして、奥様が通われていませんか?」と言われたことです。
住所で確認したのかもしれませんし、もしかすると、今まで何度か妻を送って行ったときに、顔バレしていたのかもしれません。いずれにせよ、即座にそれをキャッチして、嫌みにならないように声をかけてきた辺り、とても驚かされました。
診療中も、とても素晴らしい対応ぶりでした。
診察内容や私の症状をきちんと説明してくださること。治療で痛みが出ないか、常に配慮されていること。そして特に印象的だったのが、治療中(=基本的に待ち時間)には、豊富な話題で、客との対話を途切れさせないことでした。
私も初対面のスタッフさんに、「お子さん、部活引退されたんですよね?頑張りましたね!」と声をかけられました。受付してくれた方もそうでしたが、スタッフがお客さんのことを、家族関係までよく把握されていて驚きでした。
常連である妻によると、この接骨院のスタッフさんは、ホントにどんな話でもできるそうです。オリンピックのようなニュースはもちろん、新型iPhoneのような噂話もOKですし、前に話した家族のニュースもしっかり覚えているのだとか。もちろん、何度か来たお客さんの顔と名前は、すぐ把握してしまうそうです。
ここのスタッフは、意識的にこうした努力をしているのでしょうね!お客さんと対応するためにこうした努力をしていること、本当に素晴らしいですよね!
そうそう、肝心の治療の方も効果大でした。
翌朝は、久しぶりに痛みで目が覚めるのではなく、普通に起きることができました。もっとも、頸椎に負担が来ていて、これから当分通わないといけないようですが。慢性的な負担が来ている人は、時間をかけて根本から直すのだそうです。
ちなみに、空手などをしている人は、普通の人以上に骨格などにゆがみが来やすいのだとか。(涙)
確かな技術(=治療スキル)に加えて、おもてなしマインドを持ち、しっかりとお客さんを迎えるこの接骨院。ホントに、素晴らしいところだと思いました。
○図書館を省みて
このように、とても魅力的な場所であった接骨院。
きっと、院長さんがこうした部分にリーダーシップを発揮されているのでしょう(院長ご自身の説明も、とても判りやすく信頼できると感じさせるものでした)。
こういう人材に、図書館で働いて欲しいと思いました。
業界は違えど、ライブラリアンに必要なものの多くを、この院長さん(と、たぶん多くのスタッフ)はすでに持っています。
思うに、ある道でうまくやっている人は、きっと他の道でも成功するのでしょう。
どこかで成功する人は、自分なりの思いや判断基準、価値観をはっきりと持って、それを実行できる人なのでしょう。そして周りの人たちを巻き込み、それを一緒に実現できる人なのではないでしょうか。
例えば、スティーブ・ジョブズさんが図書館にいたら、とても素晴らしいそれをつくったことでしょう。
日本には多くの図書館がありますが、この接骨院のように利用者を満足させている図書館が、どれほどあることでしょう。
笑顔で挨拶するスタッフ、ユーザーさんを満足させる説明やおもてなしマインド、広い知識や専門的な技能。多くの図書館にとって、見習うべき点はいくつもありました。
図書館員は、よく自身の専門性を口にするのですが、それだけではいけませんよね。
むしろ重要なのは、マインドの部分だと思っています。ユーザーさんを満足させようというプロ意識がなければ、どんな専門知識も役立ちません。逆に、そうしたマインドさえあれば、必ず自分や職場を高めていくことに思い至るはずです。
接骨院のプロ意識から、いろいろと考えさせられました一日でした。
●れいこと
最後にまた、れいこ&きょーこの話を。
今日は、私の実家の松山から、爺婆がれいこときょーこに会いに来てくれました。
れいこがいなくなる前も今も、ずっと私たちのことを気にかけてくれています。やっぱり親というものは、そうしたものなのでしょう。
子に恵まれ、子を育て、子を失い。
私もこの年になり、いろんな経験をして、判るようになってきたものもあります。親の気持ちも、そうです。
できれば自分の親には、れいこのことで辛い思いをさせたくなかったですけれど。
いつもありがとう、爺ちゃん婆ちゃん!
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