1ヶ月遅れにはなりますが、図書館総合展運営協力委員でもありますし、図書館総合展回顧をしておきたいと思います。
NIIさんの大学図書館職員短期研修@東京大学や、愛知図書館協会さんのソーシャルメディア研修でお話したことも、ぜひ報告したいと思っているのですが・・・。
★全体的に
今年は年休を3日間ももらって、パシフィコ横浜の期間中、まるまる参加してきました。
7月につくばの長期研修で2週間も出張に行かせて頂いたので、もうこれ以上旅費を申請するのも忍びがたく(笑)。
これだけの場で勉強したり仲間をつくったりできるのでしたら、カネを出してもらわなくても、プロとして充分な見返りがあります。
さて、全体を通しての雑感です。
- 図書館総合展は、今年も素晴らしい場でした。多くを学び、大勢とつながったり交流を深めたりできました。ライブラリアンにとって、日本一重要な場だと思います。
- 今年は1週間の開催でしたが、パシフィコ以外の認知度が、今も少し低いようで気がかりです。最終日の横浜市中央図書館も、魅力的なテーマでしたのに、あの参加人数ではもったいなさ過ぎ。
- 未だになお、名刺を持っていない人が多くいることが、残念で仕方ありません。せっかくお話をしても、名刺がなければほぼご縁は途絶えてしまいます。
余るくらいの量を持って来たらいいですし、公費を出してもらえないのでしたら、私費でつくったら済むことです(1枚10円かそこらで、仲間とのつながりを維持できるんですよ!)。
- この機に乗じて開催した、オプション企画が充実し過ぎでした。いずれもちょっと手伝った程度でしたが、しぶたんがメインでほとんどやってくれた図書館総合展大交流会、S沼さんがしかけて小鼠さんが段取りしてくれた図書館総合展おまけ会。あと、参加しただけですが、総合展関係者ドラゴン祭り。(笑)
図書館総合展といった場では、知識・スキルの獲得以上に、図書館に関する仲間との交流を深めることが大事だと再認識しました。
- (私的な話ですが)今もなお、れいこのことで私たち一家に寄り添ってくれる友人が多く、とても嬉しく思いました。
そっとリラックマグッズを渡してくれる先輩、れいこへのお菓子を持ってきてくれる友人、さりげなくこちらの様子をあれこれ聞いてくれる仲間。みんなに支えられていることを感じます。皆さん、本当にありがとうございます!
★フォーラムのこと
一つ一つのフォーラムが魅力的で、出展者の意欲を感じるところ大でした。参加したフォーラムについて、一言ずつ。
- 広がりを見せる図書館総合展地方展開
私も入っている、図書館総合展運営協力委員によるフォーラム。地方開催の意義は、やはり開催地のライブラリアンのつながりができたり深まったりすることに尽きる、という印象。この点において、開催地には充分なメリットがあると実感。
ちなみに来年は、沖縄県恩納村や岩手県一関市立一関図書館で開催される予定。皆さま、ぜひ!
- 今日から使える図書館ブランディングセミナー(4)味方づくり戦略入門-PRを立て直すための「超」実践講座-
図書館を離れた人たちばかりをパネリストにして、独自の視点で味方づくりに関するセミナーを開催しました。事前申し込みは満席、当日のキャンセル待ちも20人以上になり、立ち見で大盛況でした!(私はトサケン幹事長ですので、裏方参加)
また、この機に仁上先生の新著「図書館員のためのPR実践講座―味方づくり戦略入門―」も販売されました!
- 図書館と地域の新しい関係づくりへ〜カメレオンコードの活用(幕別町図書館の事例より)
幕別町から、カメレオンコード改めLENコードを活用した事例報告がありました。LENコードのこと以上に、コンセプトをしっかりと定めて図書館運営をしている同町の運営話が魅力的でした。
私的には、司会の笹沼さんにもっと毒を吐いて欲しかった気も。(笑)
- 学術情報流通の動向2014
ご存じ土屋先生が、学術情報の動向について、あれこれと。いつものごとく、あっちこっちへ話は飛びつつも、ぶった切り(笑)。面白かったです。
- 組織に貢献する図書館サービスとは?〜これからの中小規模図書館のサービス展開を考える
カーリルの吉本さんのお話が、とても魅力的でした。飯田女子短期大学さんとのカーリルタッチを使った連携のことなど。民間企業でありながらここまで図書館サービスを追究する同社に、ライブラリアンはもっと注目すべきですね。
- 大学図書館におけるアクティブラーニングを考える
ラーコモの第一人者である米澤誠さんのワークショップ。ラーコモではなく、アクティブラーニングという切り口であったことに、どれほどの人が注目しているのでしょうか。
「教職員は、知識伝達をする人から、学習環境の設計者へ」といった指摘が印象的でした。
- 大学図書館の選書と地域連携
茂出木さんの直球トークに、会場が湧きました。「図書館は、なぜ本を置くのか?」、「棚が一杯だから除籍しよう、という発想でいいの?」、「大学図書館の蔵書・選書を、学生の貸出で語ることは危険」といった指摘が、ビシビシと飛んできました。
あえて言えば、フロアとの討論やパネルディスカッションに、もっと時間があればなお良かったかと。
- 大学図書館と研究支援―研究を知る3つのキーワードから―
いい意味で、一番裏切られたフォーラムです。三根先生のAPCの話、エルゼビア社による学術情報流通の話題、そして京大天野さんによるURAの活動説明と図書館との連携への期待。三者三様で、とても素晴らしく魅力的でした。
コーディネーターの同志社・佐藤先生のコントロールと投げかけも、陰でこの盛会を創り上げていました。
- ICTを活かす学校図書館〜可能性とつながる学校図書館へ
正直、それほどICTな話でもなかったのですが・・・大学図書館員である私にとって、学校図書館の取り組みを知ることができて、とても良かったです。
学校図書館の人は、ごく少人数+低予算の中、いろいろな工夫をしつつ利用者とのコミュニケーションは密な点が素晴らしいですね。私のいた短大図書館と同じ匂いがします。(笑)
なお、この4日間の様子は、以下からもぜひご覧ください。
★感謝
今回もまた、大勢の方々にお世話になりました。
一番にお礼を言いたいのは、これだけの機会を全国のライブラリアンに提供くださっている、総合展運営委員や裏方の皆さんにです。佐藤委員長はじめ皆さん、本当にありがとうございました!
また、出展者の皆さん、ありがとうございました。皆さんのご出展がなければ、図書館総合展は成立し得ません。感謝でいっぱいです。
そしてお会いできたすべての皆さん、ありがとうございました。れいこのことで応援くださった皆さんにも、深く感謝しています。
みんな、ありがとう〜!
●れいこと
最後にまた、れいこ&きょーこの話を。
先週末、妻が3日間も出張で不在にするという一大イベントがありました。
そうなれば、きょーこの世話は当然、私ひとり・・・!怒濤の3日間でした。
ごはんを食べさせたり、一緒にお風呂に入ったり、寝かしつけたり。そんなことも、妻がいないと本当に目一杯。お兄ちゃんにきょーこを預けて、その間に掃除機をかけたり、皿を洗ったりしました。
片付いて腰を下ろすと、待っていたと言わんばかりに絵本を持って近寄ってくる、きょーこ・・・。(笑)
は〜、疲れました〜。
妻の偉大さを知る三日間でした。僕はそれなりに育児をする方だと思いますが、育児って大変です。
でも、きょーことたくさんの時間を過ごすことができ、嬉しかったです!きょーこもまた、お父ちゃんに惚れ直したことでしょう!
0 件のコメント:
コメントを投稿