2013-11-25

図書館総合展2013回顧録(その4)

いまだに続いている、図書館総合展2013回顧録。
もう完全にタイムリーさはなくなっているのですが、引き続き、第4回をお送りします。


今回は、10月31日(木)の分をレポートします。図書館総合展4日目(パシフィコ横浜では3日目)、公式行事としてはこれが最終日になります。
今回も、特に印象的だったフォーラム+自分イベントについてのみのレポートですが、ご容赦ください。

なお、先日書いた「図書館総合展の参加心得3ヶ条」第1回第2回第3回も、ぜひご笑覧ください。


○伝統と革新の新図書館~立教大学池袋図書館開館から1年~「本気で勉強したくなる図書館」をめざして

今、大学図書館の世界で最も注目されている図書館の一つ、立教大学池袋図書館。
そこに込められた思い、コンセプト、そしてそれを実現するための機能などについて、小圷守氏(立教大学図書館)と原田由紀氏(株式会社日建設計)が語ったフォーラムです。

最初は、原田氏のお話でした。設計にあたって腐心したこと、心がけたことなどをお聞かせくださいました。音・明るさ・歩行感等、諸々の心配を、試行錯誤・検証しながら決定していった過程などを知ることができました。

小圷氏からは、主にコンセプト的な部分のお話がありました。
閲覧→学習支援、個人学習→グループワーク、図書館資料→コンピュータ、利用→滞在といった環境の変化への対応を意識されたようです。図書館の目標の一つとして、学生の情報リテラシー能力向上があり、そこに大いにこだわった様子です。

完成した図書館は、とても素晴らしいものです(私もこの2日後に見学に行きました。詳細は次回)。新しくて大きな器をつくっただけであれば、こんなに話題になることもなかったでしょう。

素晴らしいと思える点は、豪華な建物や施設・設備ではなく、その理念がしっかりとしている点でした。図書館が提供すべきもの、学修支援として担うものを明確にし、それを実現した図書館だと思いました。

その点からすれば、このフォーラムも立教大学さんがこんな図書館をつくった、という話ではありません。
立教大学さんがこういった教育をしたいと思った、だからこうしたことを考え、結果としてこうした図書館をつくった、というプロセスの話です。このフォーラムでそのプロセスについて学ぶことを通じ、私自身の図書館のこともあれこれと考えさせられました。


○「専門図書館」利用してますか?〜図書館員でも意外と知らない?! その魅力・実力〜

このフォーラムは、(運営委員会と一緒に)専門図書館協議会が主催されました。
ユニークなお立場のパネリスト3人さんに、いろいろと話をお聞かせ頂き、それをもとにフロアを交えて討論を行いました。

専門図書館というのは、私たちにとっても非常にユニークで、かつ貴重な情報を持つ存在です。お話を伺う中で、専門図書館の状況についても理解が深まりました。

討論の中でも発言の機会を頂きましたが、専門図書館はおしなべて、もっともっとその魅力を発信していくべきですね。
多くの図書館の中でも一際個性的で、貴重な情報を持っているのですから、それを社会の財産として知らしめるべきだと思いました。多くの専門図書館は、一般にも門戸を開いているのですから、なおさらのことです。

私も小さな短大図書館にいるので判りますが、多くの専門図書館は人員が少なく、余裕がないのだと思います。
ですがそんな中でも、エル・ライブラリーのように対外的な場に出て、PRもしっかり行って、知名度の高い図書館もあります。エル・ライブラリーのような図書館を見習い、どんどんと世間に対して情報発信してもらえればと思います。

そうした姿勢を見せることができれば、他館種などからも調査依頼を出したり、利用者さんに案内したりすることもできます。また、こちらから情報や資料を提供することもできるしょう。
そうした点では、むしろ専門図書館こそ、他館種との繋がりを持つべき存在だと感じました。

都合よく妄想すると、「ライブラリアン同士をつなげる」ことをミッション+行動指針に掲げる自分が、何かお役に立てないかなあ、とも思いました。
専門図書館の皆さんとお近づきになることができれば、及ばずながら何かできることがあるのかもしれません。自分がミッションに従い、図書館界のため、社会のために何か役に立てれば本当に嬉しいので、自分の妄想リストに残しておきます。(笑)

それこそ、エル・ライブラリーからは「広報大臣」のポストまで頂いてもいますしね。(笑)


○版元×図書館 交流会@図書館総合展

最終日の夜は、以前から企画していた版元×図書館 交流会@図書館総合展を開催しました。

これは、私が入っている版元ドットコムメーリングリストでの話がもとになって、実現したものです。
もっとも、元・ゆうき市のSさんの無茶振りと、ポット出版のSさんの後押しがなければ、開催に踏み切れなかったと思います。この開催は、本当にお二人のおかげです!


特に趣向も凝らさず、参加者同士で自由に語り合ってもらおうという、この企画。当初20名の予定が満席となり、30名にまで増やして開催したものです(それでも満席になり、当日参加をお断りしなければいけませんでした)。

普段は会えない、同じ本の世界の仲間たち。
そんなメンバーが全国から集まり、日付が変わる頃まで大いに飲み、語り合った素晴らしい一夜になりました。

ご参加くださった皆さん、本当にありがとうございました!
また、言い出しっぺをしただけで何もしなかった私に代わり、当日の幹事をしてくれたカーリルのまっさえさん、愛知の小鼠さん、いろいろとありがとうございました!

ぜひまた、これからもこうした交流の場を持ちたいと思います。ご参加くださった皆さま、次回もぜひいらしてください!ありがとうございました。


○感謝

図書館総合展の回顧の最後に、感謝の言葉を。

まず、お会いすることのできた皆さまへ。旧知の方、初めてご挨拶のできた方、ありがとうございました。
こうした場でお会いできたことを、とても嬉しく思っています。また、私のイベントにご参加くださった皆さんには、改めてお礼を言いたいと思います。今後とも、よろしくお願いいたします。

そして、出展くださった企業・団体の皆さま、後援等の関連団体の皆さま、ありがとうございました。
皆さんのご協力なしには、図書館総合展は成り立ちません。物心両面で図書館総合展を支え、また日頃から図書館界を支えてくださっていることに、深く感謝します。

そして最後に、図書館総合展運営委員の皆さまへ。
毎年、このような貴重な機会を提供くださっていますこと、本当に感謝しています。図書館界最大のイベントとなったこの図書館総合展を運営することの大変さは、並大抵のことではないと思います。

私も運営協力委員になって、(ほんの一部かとは思いますが)皆さんの大変さが垣間見えるようになり、改めて感謝する次第です。
及ばずながら、広報を中心に、これからも少しでも協力していくつもりですので、よろしくお願いいたします。

来場者の皆さんには、こうした企業・団体さん、運営委員の皆さんのご尽力があることを、決してお忘れにならないようにしてください。

皆さん、ありがとうございました!来年も、横浜でお会いしましょう〜!
(関西へお越しの際は、「関西ライブラリアンおもてなし隊」にご一報くだされば、一席設けますよ〜)


これにて、図書館総合展4日間のレポートを終わります。
あと3日関東に残って、オプショナルツアーに参加したり、私的見学に行ったりしましたので、次回まとめてご報告します。




●れいこと

最後にまた、れいこ&きょーこの話を。

いよいよ、妻が産休・育休から復職する日が近づいてきました。
きょーこの保育園も、入れるうちに入らないと・・・ということで前倒しで入って、少しずつ慣らし保育を続けてきました。


いよいよ間近になってきましたので、今週から本格的に預けることになります。私も毎朝、出勤の道中に、きょーこを保育園に預けることになります。

今まで数ヶ月、妻が家にいたのでいろいろ甘えてきたのですが、また井上家も忙しくなりそうです。改めて、頑張りたいと思います!

れいこも、応援してくれとるかな?お母ちゃんを応援してやりや、れいこ!


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