2015-03-28

図書館は何を目指し、それをどう伝えればいいのか?
(「アントレプレナーのためのコンセプトメーキングワークショップ」参加報告)

最初に、先日よりご案内しています、エル・ライブラリー企画「本と人とまちの未来」 (私もコーディネーター登壇)について。

開催まで3週間以上前だというのに、早くも満員御礼となってしまいました。
お申し込み予定だった皆さん、申し訳ありません。現在、キャンセル待ちをお受けしていますので、詳細は前回記事の追記(赤字部分)をご覧ください。

(2015.4.8追記)
上記イベント「本と人とまちの未来」は満員御礼となっていましたが、好評につき、定員を20名増やしました。現在、また空席ができていますので、参加をご希望の方は今すぐお申し込みください!




★ワークショップ参加のきっかけ


3月24日に大阪大学全学教育推進機構が開催くださいました、「アントレプレナーのためのコンセプトメーキングワークショップ〜任天堂Wii開発者からコンセプトのつくり方を学ぶ」に参加してきました。
講師は、全世界で1億台を出荷した「Wii」の企画担当として、最も初期のコンセプトワークに携わった、玉樹真一郎さん(わかる事務所)でした。

私はアントレプレナーでも何でもありませんが(笑)、「コンセプトやストーリーのつくりかたを学ぶ」という点に強く惹かれ、学外者ながら申し込みをして、飛び込んできました。

図書館という社会的情報装置の中にあって、私たちが何を目指しどうあるべきか、社会に何を提供していくかは、私たち自身が不断に考えなければいけないことだと思っています。
そしてそれらを利用者さんに明確に伝えることは、コンセプトやストーリーをつくり伝えることとイコールではないか・・・と考えてのことです。


★考えたこと


前半は玉樹さんのご講演、後半はワークショップという構成で、今までにないほど考えさせられた、素晴らしいワークショップでした。以下、思い付くままに雑感を。

  • 既成概念に捉われていると、新たな飛躍はできない。私たちで言えば、「図書館は○○をするところ」といった自分たちの思い込みこそが、自分たちを枠に嵌める一番の障害になり得る。

  • もやもやした自分の思いを、形にすることの大切さ。そのためには図書館の中にいるだけではなく、こうして館外で、思考プロセス手法などを学ぶことも大切。

  • 人にメッセージを伝え、共感を生むためには、自分がやりたいことからアプローチするしかない。「情報のチカラで、世界をもっと幸せにする!」と掲げた私にとって、図書館を通じて自分のミッションを実現しようとすることは、きっと間違えていない。

  • 大きなプロジェクトを成功させるのは、人の思いやチカラ。世界で1億台も売れたWiiには、玉樹さんが辿り着いた「未知の良さ」があり、それを伝えることができたからこそ。

  • (スーパーマリオの話になぞらえて、)仕様とユーザー行動を一致させるための努力が必要、という話は非常に新鮮。どうやったら、最初の画面でマリオを右に進ませるか。ユーザーの行動をどう導くか、と突き詰めて考えることの重要性。

  • 否定されるvisionこそ大チャンスで、その中に「未知の良さ」が隠れているという示唆。それを図書館に当てはめてみれば・・・?


講演・ワークショップも刺激的で、本当に素晴らしいものでした。
これを活かし、自分の勤める図書館の立ち位置や目指す姿について、改めて考えてみようと思いました。


★講師著書「コンセプトのつくりかた」


来てから初めて気づいたのですが、講師の玉樹さんが書かれた本「コンセプトのつくりかた」を、私は3年前に読んでいました!



しかもこの本、私のミッションとその行動指針をつくるにあたって、大いに参考にした1冊でした。
講師とこの本が結びついていなかったのですが、お話を聞いているうちに「もしかして・・・?」と。(苦笑)

講演後に、玉樹さんにはマイ名刺やミッションカードをお渡しし、この本が私のミッションのベースになっていることをお伝えしました。ああ、恥ずかしい・・・。(笑)

ともあれ、この本はライブラリアンに強くおススメしたい1冊です。
自分たちの目指す姿をいかにつくるか、それをどうユーザーさんに伝えるのか、この本にヒントがあると思います!

玉樹さん、大阪大学全学教育推進機構の皆さん、素晴らしいワークショップをありがとうございました〜!


●れいこと

最後にまた、れいこ&きょーこの話を。

このところ、好き嫌いがすごくはっきりしてきた、きょーこ。
大好きなことをするときは、自分から駆け寄って来て、大はしゃぎ。


でも、ちょっとでも気に入らないことは、泣いてわめいて、全身を突っ張らせて嫌がります。


きょーこももうすぐ、1歳8ヶ月。
「悪魔の2歳児」と言われる時期に近づいてきました。なかなかに気の強いきょーこ、これからが大変になる予感・・・。

でもそれにしても、わが子が元気に育ってくれるのは、何よりも嬉しいこと。私たちも、きょーこのギャン泣きに負けずに、頑張ります!

れいこ〜、きょーこが駄々をこねたら、なだめてやってな〜!

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