2013-08-31

0.3点、足りないものは?

皆さんの、好きな言葉は何でしょう?
私が愛用している言葉は、「手前味噌」です。「自慢」って書くとイヤらしいですが、「手前味噌」っていうと、ちょっと許せる感じがしませんか?(笑)

例によって関係ない、きょーこ。

私は自分のミッション・行動指針でも書いていますように、どうせやるなら、一目置かれたいと思っています。私はこの点、とても正直で下心を隠しません。

そんなワケで、今日も「手前味噌」な話から始めていきたいと思います。(笑)


○講演後のアンケート

ご報告しましたように、先週、私立短期大学東海・北陸地区図書館協議会 研修会で、お話をする機会を頂きました。

数日前に、そのときの参加者によるアンケートの集計結果が送られてきました。
私の講演に関する評価(5段階評価)を見てみると、望外な高得点が。回答者のちょうど7割が満点を、残り3割が4点を付けてくださいました(3以下の評価はなし)。


平均すれば、実に4.7点!
自分でも、予想をしないほどの高得点になりました。
<手前味噌な話になってきたでしょ〜?(笑)。


○高得点の理由は?

考えてみれば、4.7点というのは大変な点数です。
5点、4点、3点が一人ずついても、平均点は4点にしかなりません。1〜2点の評価の人が一人でもいれば、平均点は一気に下がってしまいます。

昨年、図書館総合展でお話する機会を頂いたときも、それなりの手応えは感じました。ですがそのときでも、平均点は4.29点でした。
(この点数も4点を超えていますから、客観的に見て十分高い点数だとは思いますが)

昨年の図書館総合展の勇姿?

今回いい意味での反省として、図書館総合展を大きく上回る評価だったことについて、その理由を考えてみました。

  • 聴衆の多くが、自分と同じ短大図書館員だった。短大図書館員をターゲットにした話をしやすかった。
  • 図書館総合展などと比べ、参加者が少なくやりやすかった。アイコンタクトを取ったり、フロアの様子を見て話すことがしやすかった。
  • アンケートは参加者の9割程度からの回収であり、もっと低い評価であった人が未回答だった可能性もある。
  • 知人が何人もいたので、好意的な評価になりやすかった。
  • もうお一人の講師のお話がとても面白く、グループ討論などを含め、全体的な満足度が高まった可能性がある。

こう考えると、高得点になる要素は多かったのでしょうね。好意的な評価の反面、実力以上に点数が伸びた可能性も否定できません。


ここで、考えたことが一つ。
高得点の理由の一部は、そのまま「自分がきちんとやれたこと」なのかもしれません。

「短大図書館員をターゲットにした話をしやすかった」ということは、裏返せば自分が「短大図書館員をターゲットにした話ができた」と言えるかもしれません。アイコンタクトを取りやすかったのも、自分がそうしたことを意識して実践した、と評価してもいいのでしょう。

このように評価の理由を考え、自分の成功要因として捉えていくことは、今後に活かしていくためにとても大事なことだと思います。


○残り0.3点、何が足りなかった?

4.7点という高得点ではありますが、満点までは、まだ0.3点足りませんでした。
これは、何が足りなかったのでしょうか?

もちろん、最初から全員が満点評価をするとは思っていません。
ですが、やはり何かできていない点があるからこそ、満点ではないのだと考えています。

前回も書きましたように、時間コントロールが甘かったことが、最大の失敗点だと認識しています。
時間が合わないということは、話す内容が本当には整理できていなかったり、当日余分なことを話したりするなど、組み立てができていないのですよね。こんなことでは、満点は絶対に取れません。

その他には、何があるでしょう?
内容が悪かった?説明が足りなかった?声が届かなかった?ジェスチャーなどでの訴えが足りなかった?それとも、スライド?

いろいろ、考えることはありそうです。
今、答えを出せている訳ではありませんので、ゆっくり考えたいと思います。


自分はミッション・行動指針で、情報や図書館(員)の魅力を伝えていく、と決めています。ミッションに即した活動を今後も続けていくワケですから、良かった点も、悪かった点もきちんと理解して、今後につなげていきたいと考えています。



●れいこと

最後にまた、れいこ&きょーこの話を。
きょーこは毎日、おっぱいを飲んで、泣いて、寝てばかりです(当たり前か・・・)。


もうすぐ生まれて一月になりますが、ここまでとても元気に育ってくれました。
親の願いは、わが子が元気に育って欲しい、ただそれだけです。きょーこには、れいこの分まで、元気に育って欲しいと思います。


それでは、押忍!

2013-08-27

盛況!図書館広報 即効クリニック!
(ダイトケン兵庫支部例会 兼 トサケンセミナー)

この週末は、すごい大雨でしたね。
近畿でも広範囲で警報が出ましたが、そんな中、以前から予定していましたイベントを開催しました。


「明日から変わる!図書館広報 即効クリニック」(ダイトケン兵庫支部例会 兼 トサケンセミナー)と題したこのイベントは、警報連発にも関わらず、20名ほどの参加を得て盛況となりました。


○今日一番、伝えたいこと

  • みんなが持っているノウハウ・経験は、本人が思っている以上にとても貴重。他人にとって、とても重要なヒントになる。
  • 今後はそれらを、共有し保存する仕組みを考えていく必要がある。
  • 情報を共有するだけでなく、いろいろと支え合いヒントを提供し合える仲間がいれば、さらにそれらを活かすことができる。


○仁上さんのご講演

この日の基調講演は、ご存じ・仁上幸治さん(帝京大学)による「イマドキの大学生のココロをつかむ」でした。

学生の気持ちをつかみ、図書館の利用を促すとともに、より優れた教育を行うためにどうすればよいか、といったお話でした。詳しくは、この日のツイートのまとめをご覧ください。
(仁上さんの許可を頂いていますので、後日スライドをこのブログでも公開予定です)


そして、さすがは仁上さん。
講演が始まるなり、一瞬で自分のペースにしてしまいました。会場は笑い声や頷きなどが絶えず、プレゼンテーターとしてご自分のスタイルを確立されておいでだと感じました。


私もちょうど、数日前に私立短期大学東海・北陸地区図書館協議会で講演したばかり。人前で話すことの難しさを、再認識したところです。仁上さんがフロアのココロをつかむ様子は、その点でも大いに参考になりました。

私のミッション・行動指針の一つ、図書館・ライブラリアンの魅力を伝えていくためには、こうした話し方も重要なことは明らかです。こうしたプレゼンの達人から、盗めるものは盗んでいきたいです。


○参加者による小ワザ大集合!

仁上さんの講演後は、参加者全員による情報交換会です。
この日は、参加者に自分・自館でやっている広報・掲示の工夫の小ワザを持って来て頂きました。一人2分で発表+質疑応答2分+仁上さんによる講評30秒で、みんなで小ワザをシェアしようというものです。

次々に発表される工夫や努力の数々に、会場からは質問や意見が途切れることなく、非常に盛り上がりました。仁上さんからも、一人ひとりにアドバイスを頂くことができ、それが各人の職場の改善にも繋がったと思います。


そして今回、栄えある小ワザ王に認定されましたのは・・・小学校司書の「ほんとも」さんでした!
参加者に披露してくれた数々の広報・展示の工夫は、フロアから感嘆の声が上がるほどの出来映えでした。ほんともさん、おめでとうございます!


なお、ほんともさんは、「ほんとも!〜学校図書館おたすけサイト〜」という人気サイトも運営されています。
先日ご参加くださったラーコモ見学会(ダイトケン兵庫支部6月例会)についても、レポートしてくださっていますので、ぜひご覧ください( その1その2 )。


○まとめ

今回、こうした数々の小ワザが他人にとっていかに貴重で、多くのヒントをもたらすのかを、実感することができました(仁上さんが総括してくださったとおりです)。

実は今回の企画は、昨年2月に開催された「4月から使える!ガイダンスの小ワザ即効テクニック!」(ダイトケン兵庫支部例会 兼 トサケンセミナー)の続編でした。

そのため、昨年参加された方々にアンケートを取り、その後の進捗などをまとめて資料にしました(参加者には限定配布)。地味ながら、こうした多くの小ワザをシェアし、お互いに活かすことは非常に重要だと思います。


今後、こうしたスキル・小ワザをどのように集め、シェアし、保存するのか。それを考え、実践していきたいと思います。
また、そうした小ワザを情報として扱うだけではなく、一緒に活用していく仲間を増やしていくことも、とても大事だと思いました。楽しく頑張れる環境をつくることも、同じように大切です。


○若手に期待!

今回のイベントは、トサケンと共催ではありましたが、ダイトケン兵庫支部とそのサポーターが幹事になって企画してくれました。しかも、ダイトケンで活動をし始めて、まだ1〜2年以下の若手だけでの企画でした。
(私も何も手伝わず、ホントにほとんどお任せでした)

今回の成功は、この若手たちにとっても、非常に有意義な経験になったことでしょう。こうして若手がどんどん経験を重ね、大勢の知人やスキルを得て、図書館を良くしてくれればと思います。

いつも言うことですが、図書館員が一歩前進すれば、図書館が良くなります。図書館が良くなれば、大学・短大などの母体が良くなります。大学が良くなれば、社会が良くなります。

それこそが、私がミッションとして掲げるものであり、目指すところでもあります。その点においても、今回の若手の活躍は、本当に嬉しいことでした。

幹事の若手三人さん、ホントにお疲れさま。ありがとう!



●れいこと

最後にまた、れいこ&きょーこの話を。

先日、大学時代の友人が、DVDを送ってくれました。
何だろう・・・と思って観てみると、中には私たち夫婦がWebにアップした写真を使って、きょーこの誕生を祝うムービーが。


れいこが笑顔で飛び上がる写真まで使う、心配り。思わず、ホロリとさせられました。

彼女をはじめ、大勢がれいこを愛してくれ、応援してくれていたことを、改めて感じます。
そしてそれと同じ分だけ、きょーこが元気に生まれてきたことが喜ばれ、祝福されていることを感じます。

ありがとう。本当に、ありがとう。


2013-08-25

講演@ナゴヤ、無事終了!

先日から何度もお伝えしています、名古屋で講師にお招き頂きました件

おかげ様で昨日、講演とその後のワークショップを、何とか終えることができました。至らないことばかりでしたが、ご報告しておきます。

とてもきれいな、名古屋駅前の会場「ウィンクあいち」



○今日一番、伝えたいこと

  • 人前で話すということは、とてもいい勉強になるし、気づきもある。機会があったら、どんどんチャレンジするべき。
  • 自分のミッションを実現する機会を頂けるというのは、本当に嬉しいこと。講演を通じ、図書館の魅力を伝え、新しい出会いを生めたことは、自分が掲げたミッションそのもの。
  • 講師は、時間コントロールも非常に重要。時間オーバーすれば、後の予定が全て狂うことを自覚すべき。
    (今回私は、あろうことか8分オーバー!こんな時間オーバーは、二度と許されないと自戒)


○私の講演

今回私は、「図書館員のスキルアップ × マイ・ミッション × セルフブランディング」と題して、お話してきました。内容については、スライドをご覧ください。



本番で使用したスライドから、所属を省くなど一部改訂しています。また、Slideshareにアップロードした際に、一部改行などがずれて見にくくなっていますが、ご容赦ください。


●良かったと思えること
  • 適度に自分の思いを込めつつ、自分のメッセージをそれなりに伝えられたこと。
    それは要約すれば、以下のようなもの。スキルアップといった点よりも、ライブラリアンに求められるのは、図書館を、社会を良くしたいというマインドや情熱。高い目線を持っていれば、自ずと自分がレベルアップしていけるし、それをきちんと伝えていければ、自分のみならず図書館の魅力になる。

  • 講演中も、全体的に気持ちに余裕があったこと。
    参加くださった皆さんと目線を合わせ、表情を見ながら話すことができた。皆さんが、自分の声をしっかりと受け止めてくださっていることを、感じられた。

  • 自分にとって、次に繋がる話ができた(たぶん)こと。
    講演後に、とある参加者から別の講演依頼を頂いたのは、本当に嬉しかった!

  • 講演後のグループ討論が、非常にスムーズに進んだこと。
    ほとんどアドバイス等なしに、各グループの討議が積極的に行われた。これは講演・会の雰囲気づくりに成功し、かつ、幹司校のFさんと一緒に練った課題設定等がうまくいったと理解。

  • 総じて言えば、自分のミッション・行動指針どおりの活動をできたこと。
    図書館・ライブラリアンの魅力を伝え、人をつなげ、かつ自分のプレゼンス向上にも意味のある場になった。


●悪かったこと
  • 一にも二にも、時間コントロールが甘かったこと。
    予定時刻を8分も過ぎてしまう不手際ぶり。直近3回のリハーサルは、おおむね予定時間よりやや短い仕上がりだっただけに、予想外の結果。リハーサルどおりに出来ないという、新たな課題が生じたとも考えられる

  • 自分のミッションにある「情報のチカラ」について説明する部分が、予定どおりに進められなかったこと。
    自分の思いや経緯を説明をするためにあえてれいこの話をしたのだが、危惧していたとおりにグダグダに。言いたかったことが言えなかったり、詰まったり、予定していない感情に駆られ、ペースを乱した。



時間のコントロールを除いては、自分としてはまずまずの出来でした。
内容的には70点、8分時間オーバーでそこからマイナス30点といったところでしょうか。時間については、本当にお恥ずかしいです・・・。

救いとしては、大勢がお越しくださって、総じて好意的なコメントをくださったことです。
facebook、Twitterや、事後に頂いたメールなどでも、大勢の方々から「参加して良かった」と言って頂き、ただただ嬉しく思います。

敬愛している大学の先輩が東京から駆け付けてくださったり、愛知で親しくお付き合いくださっている方々が何人も来てくださったりして、本当に嬉しく思いました。

休みを取って、安くない参加費を私費でご負担されたりして参加された方も多かったようで、その点でも感謝しています。


過分なお言葉には、もちろんリップサービスも多分に含まれているのでしょう。ですが、そこはお互い何も言わないのが、オトナの世界ですよね?(笑)


○その他のプログラム

この日、私の話と併せ、もう1本の講演がありました。
「先生、なんかええ本ない?」と題した、大阪信愛女学院図書館・濱岡賢二氏による講演でした。

私はこの濱岡さんともよくご一緒する機会があるのですが、素の感覚をとても大事にされる方で、この日のお話も極めてストレートなものでした。
利用者に積極的に声をかける(かけまくる)こと、自館の資料をとにかく手にすること、必要な資料をパッと出してあげることが何より重要であること、などなど。

シンプルで感覚的なお話の裏に、図書館として非常に重要なエッセンスが隠されていました。
そんないい話をされているのですが、それを感じさせないくらいにコテコテの大阪弁で捲し立てる氏の話ぶりも、大いに会場を沸かせていました。(笑)


濱岡さんの講演については、この日のツイートのまとめもご覧ください。このまとめは、当日参加されていた小鼠さんが作成くださったものです。
<小鼠さん、当日はわざわざご参加くださって、ありがとうございました!

なお、この研修会はTwitter推奨で実施されていましたので、私も講師の立場ながら、随時ツイートに加わっています。
こうした協議会が、自身の活動をTwitterなどで知らしめることは、まさにセルフブランディングの一環で、非常に大切なことと考えます。



私たちの講演の後は、グループ討論の時間を設けました。
私たちの話をもとに、5人程度のグループに別れ、「短大図書館で利用を30%アップさせるためにどうすればよいか」というお題について、考えて頂きました。
私は各グループを回り、適宜言葉を添える予定だったのですが、討論は大いに盛り上がり、その必要がないほどでした。


グループ討論後に最後の総括として、「この日学んだことを活かし、週明けまでに実施することを一つ決め、それを10秒で宣言する」というお題を出しました。

皆さんそれぞれがいろいろと考え、ユニークな回答をしてくださいました。「セルフブランディングのためにTwitterを始めてみる」、「マイ名刺を作ってみる」、「月曜から入館する学生に挨拶を始める」などなど。

講演でもお話したのですが、この日の私の目的は、「参加者の皆さんに(数日のうちに)一歩だけでも図書館(員)アピールのために踏み出してもらう」ということでした。
その意味で、最後の10秒宣言をお聞きするのはとても楽しく、その一歩が十分に期待できると思えるものでした。


ご参加くださった皆さま、いろいろと注文を付けましたが、何かのヒントになったでしょうか?
全員の前で宣言したことを、ぜひ月曜までにやってみてくださいね!実地に活かしてこその研修です。「オモロい話聞いたな〜」で終わらさないようにしましょう!


○感謝

拙い講師ではありましたが、ご参加くださいました皆さん、ありがとうございました。私の話が、皆さんにとって、何か一つでもヒントになっていれば幸いです。

そして、この貴重な機会を与えてくださいました私立短期大学東海・北陸地区図書館協議会の皆さま、とりわけ幹司校・名古屋柳城短期大学図書館の皆さま、ありがとうございました。
この日の研修会は、私にとっては自分のミッションを実現する大きな場になりました。本当に、感謝の気持ちでいっぱいです。

学長はじめ館長・図書委員の先生方にお越し頂き、身に余る思いでした。そこには、貴学が講師に敬意を払い、真剣に図書館を良くしていきたいという情熱を垣間見た気がしました。


特にご担当のFさんには、お世話になりました。度重なるメールの打ち合わせのみならず、わざわざ兵庫まで打ち合わせに来てくださいましたこと、強い熱意を感じました。

また、加盟館以外の方々にも参加できるように門戸を広げて欲しい、という無理な注文にも快く応じてくださいましたこと、感謝しています。この点は、ライブラリアン同士をつながるという、私のミッション・行動指針に即した則したもので、自分にとって非常に重要な点でした。

他館種の方々の参加もあって、この日は非常に盛会だったと思います。
それは、講師によるものではなく、参加者の皆さん、そしてFさんはじめ名古屋柳城短期大学図書館の皆さんのおかげです。


名古屋柳城短期大学図書館さんがご提供くださったこの場で生まれた多くの出会いとご縁。そこで皆さんが学んだことが、きっといくつかの図書館を一歩前進させることでしょう。

図書館が良くなれば、(短期)大学が良くなり、社会が良くなり、ひいては世界がもっと幸せになります。それは私のミッションであり、私が強く願ってやまないところです。


いろいろと手前味噌ながら、これで今回の報告としたいと思います。
ご参加くださった皆さん、協議会の皆さん、幹司校の皆さん、本当にありがとうございました!


●ついでに(宣伝)

今回もそうでしたが、ありがたいことに今も水面下で何件か、「○○の話、講師に来れる?」などと声をかけて頂くようになりました。
上にも書きましたように、自分のミッションは、図書館の魅力やチカラを伝えることです。
講師などはまさにそうした活動に他なりませんので、諸条件が許せば、(自分の力不足を認識しつつ言いますが)ぜひぜひチャレンジさせて頂きたいです(この辺り、私は色気を隠しません)。

自分自身のミッションのためでもありますので、余程の遠隔地でなければ自腹ででも行きますし、まして謝礼も不要です。
機会を与えて頂けるのでしたら、喜んで伺います!




●れいこと

最後にまた、れいこの話を。

この日の講演で、れいこの話をしました。
れいこが一生懸命闘ったこと。れいこの闘病を通じて、私が情報の持つチカラや意味を始めて知ったこと。情報は、血肉を持っていること。言葉には発信者のぬくもりが籠っていること。私の情報への価値観が変わり、人生観が変わったこと。

うそれいこに手を差し出す、きょーこ

れいこは星になりましたが、その闘病を通じて、多くのものを私に遺してくれました。

私は自身のミッションを実現していくことで、れいこに思いを伝えたいのかもしれません。れいこもきっと、お父ちゃんがカッコよく頑張っている姿を見たいのではないかと思います。

折しも、この日二次会で入った店で放送していた番組が、脳腫瘍で旅立った少女の話でした。その少女は、自分の命があるうちに、両親への手紙を遺していました。
途中、酔いも覚める思いで番組を見ていました。これも、れいことの何か不思議な巡り合わせだったのかもしれません。


れいこに教えられたことを、学生さんのため、(短期)大学のため、社会のため、そして世界のために。僅かずつでも、情報の持つチカラの意味を、伝え広げていきたいと思います。


それでは、押忍!

2013-08-21

行ってきました!ダイトケン全国大会@つくば(その2)

強い痛みが来ました。私の背中に。

妻の実家に帰省中、右肩後方に痛みが出ました。それが治まると、翌日には背中の猛烈な痛みに。ピーク時は、立ち上がったり椅子に座っているのも痛くて辛いほどでした。

大会中に寄った、旧・図書館情報大学の石碑

病院に行ったところ、首の捻挫のようなものだったらしく、そこから痛みが背中に来たようです。とりあえず、当面は投薬治療で様子を見ることになりました。

幸いたいしたこともなく、順調に回復してきました。
きょーこが生まれてから2週間あまり、ちょっと気が抜けてダメージが出てきたのでしょうか。


○大会2〜3日目(概要)

今日は、先日のエントリーに続いて、ダイトケン全国大会@つくばの報告です。今回は、大会2〜3日目(最終日)について、報告します。

2日目は、分科会の日です。午前・午後に各5本の分科会が開催され、それぞれ自分の関心ある分科会に参加します。
また、3日目はオープン・シンポジウム「アクティブ・ラーニングとは何か」が開催されました。

すべてを詳しく報告するのは難しいですので、2日目午後に自分が担当開催したソーシャルメディア分科会を中心に、レポートしたいと思います。他の部分は触れる程度ですが、ご容赦ください。


○ディスカバリーサービス分科会

午前中は、ディスカバリーサービス分科会に出席しました。
まず、「図書館に求められるサービス〜変化する学生と図書館」と題し、筑波大学図書館情報メディア系の宇陀則彦先生から、ご講演を頂きました。次いで、宇陀先生と立命館大学の安東さんとのパネルディスカッションが行われました。

ある種、大学図書館業界のトレンドでもあり、救世主(?)であるかのようにすら誤認されているディスカバリーサービスですが、その現状や課題について、いろいろと理解を深めることができました。

印象的だったのは、宇陀先生のディスカバリーサービスを絶対的なものと捉えてはいけない、という示唆でした。先生によれば、ディスカバリーサービスは、「到達しうる文献に確実に到達するシステム」に過ぎないとのことでした。
Webの上澄みを掬いとるためのGoogleなどとの違いをよく理解し、あくまで図書館サービスの選択肢の一つとして捉えるべきなのだろう、と考えさせられました。


○ソーシャルメディア分科会

午後は、ソーシャルメディア分科会を担当開催しました。
これは、兵庫支部と京都支部で開催する分科会という位置付けで、実際的に運営したのが私と@Zhang_Mao氏でした。

この分科会の主旨は、公式サイトに載せたとおりです。
最初、私たちが各10分の話題提供を行いましたが、私たちから何かを教える場ではありません。
参加者自身が主体的に意見交換し、自ら考える場を提供するものという位置付けであり、そこはあくまで参加者次第。身になる議論をするも、雑談で終わるも参加者任せ、という大らかな運用にトライしてみました。

結論から言えば、これは非常にうまくいったと思います。
開会前から雑談を入れたり、冒頭に自己紹介を入れたり、休憩時間の名刺交換推奨をしたり・・・こうした小技が効いたのでしょうか、メインのグループ討論は非常にスムーズ、かつ積極的に行われました。
討論が進まないときのフォローなども多少考えていましたが、まさに杞憂。(笑)

(参加者の許可を得て掲載しています)


私たちが何かをしなくても、参加者自身が課題を設定し、さまざまなテーマで討論を行いました。
これも参加者にはお伝えしたのですが、この場は何か結論を得る場ではありません。他人の意見に耳を傾け、自分自身が考え、自ら気付くためのヒントを得られれば、それで十分だと思っています。

私は、3月に書き上げた修士論文でソーシャルメディアをテーマにしていましたので、この話にはそれなりに思いも持っています。
最後のグループ別の発表をお聞かせ頂いても、自分が考えてきたことに近い意見が出され、皆さんの討議が非常に有意義であったことを感じました。
その点において、この分科会は大いに目的を達成し、参加者にも満足してもらったと感じています。




そうそう、私たちの話題提供についても、少しだけ触れておきましょう。
最初は、@Zhang_Mao氏の話題提供でした。氏は相変わらず、キッチリ論点を整理した上で、弾丸トークで会場を盛り上げてくれました。この日の盛況は、彼のツカミによるところ大でしょう。

ちなみに氏は、分科会の準備や当日の司会・進行に至るまでメインになって活躍してくれ、私はおんぶに抱っこといった状況でした。ありがとうございます、@Zhang_Maoさん!

彼が炎上リスクなどについて話題を振ってくれた後に、私が少し話をしました。ソーシャルメディアの特性上、双方向性を活かさなければ意味がないこと、ガイドライン/ポリシーの必要性やその内容について、話をしました。


いささか、手前味噌な分科会報告でしたでしょうかね?(笑)
参加者の皆さま、良かったらツイートやfacebookにて、ご意見をお聞かせくださいね〜。


○オープン・シンポジウム「アクティブ・ラーニングとは何か」

大会最終日には、オープン・シンポジウムが開催されました。
昨今の教育の変化、ラーニングコモンズに代表される図書館の変化を考えるときに、アクティブ・ラーニングは重要なキーワードになるでしょう。この日は、3人のパネリストをお招きし、ご講演頂くとともに、フロアとのディスカッションが行われました。

いろいろと理解し学んだシンポジウムですが、とうてい一言には要約できません。(笑)
一つ言えるのは、明らかに大学において学びは変わりつつあり、私たちライブラリアンはそれを傍観できない、ということです。
大学の教育が変わりつつある今、私たちは積極的にアクティブ・ラーニングを見つめ、自分たち自身が大学の変化を先取りしていくことが求められているのです。

私的には、短大という場においてアクティブ・ラーニングがどう受け止められ、どのような文脈の中で活かされていくのか、その点を思い悩んでいます。
中教審などでも基本的な想定は大学であり、そこにどのように短大が位置づけられていくのか・・・もう少し勉強していく必要がありそうです。


○全国大会を終えて

以上、駆け足でしたが3日間に渡るダイトケン全国大会のレポートでした。
繰り返しになりますが、期間中のツイートのまとめを作成していますので、そちらもぜひご覧ください。すでに2,200以上のアクセスがあったようで、皆さんの関心が高いことが伺えますね。

ダイトケンの全国大会は、有意義なだけではなく、本当に楽しい場です(今回に限らず、毎年のことです)。
今回で言えば、2日目の分科会後に「地酒の会」などは、そのハイライトでしょう。(笑)

こんな地酒も!


他に、兵庫支部による早朝突然自主企画「アクティブ・ランニング」(命名・私)があったり、つくばの図書館や古書店へ出向く自主企画などもありました。

ちなみに私は、高エネ研図書館見学に参加してきました。お世話をしてくださった@kabe_dtkさん、ありがとうございました!
見学後には、有志でつくば一美味しい(という噂の)ラーメンを食べに行き、夕方までつくばで楽しい時間を過ごすことができました。

私は最終日のシンポジウム後、母校である旧・図書館情報大学(現・筑波大学)に寄ってきました。
約15年ぶりにお会いした恩師は変わらずお元気で、本当に懐かしさと再会の喜びでいっぱいになりました。この点でも、つくばでの全国大会は嬉しかったです。


○感謝

このように盛会となったダイトケン全国大会ですが、その裏で大会を支えてくださっている実行委員や有志応援団、常任委員、全国委員のことを忘れることはできません。この方々の尽力なしに、今回の成功は絶対にあり得ませんでした。

また、大会には多くの企業・団体さんが協賛をしてくださっています。
この協賛なしには、毎年の全国大会は成り立ちません。図書館に身近な企業さん等ですので、ご参加の皆さま、ぜひ周りのご担当さんにお礼を言うようにしましょう!
協賛くださった企業・団体さんは、公式サイトトップページでご覧になれますので、ぜひご覧ください。
(協賛団体さんへの感謝は、参加者の最低限のマナーだと思います)

実行委員はじめ事務局の皆さん、協賛団体の皆さん、本当にありがとうございました!本当に、本当に感謝しています!


また、ご参加くださった皆さま、お疲れさまでした。
私自身、多くの出会いがあって、とても嬉しく印象に残る大会でした。会員の皆さんは、またダイトケンの活動を通してお会いしましょう。

会員でない皆さま、もしダイトケンの活動を気に入って頂けたのであれば、私たちと一緒に活動しませんか?
ダイトケンは、現場のスタッフが集まる、本当にいい団体だと思います。ご興味があれば、今回知り合ったダイトケンの会員に、気軽に声をかけてくださいね。

来年は、山形での全国大会開催が決まっています(8/23~25)。会員の方も、そうでない方も、山形で来年お会いしましょう!



●れいこ&きょーこと

最後にまた、れいこ&きょーこの話を。

今回の大会は、きょーこが生まれてわずか1週間後の開会となりました。直前まで参加するかどうか迷いましたが、支部長でもあり、分科会担当者でもあり、何よりダイトケンが大好きな私は、結局参加することに決めました。

妻や実家には、迷惑をかけました。きょーこも、れいこも、お父さんがいなくて寂しかったかな?

きょーこを見守る、れいこ。

不思議なものです。
きょーこが生まれ、かえってれいこのいない寂しさを感じることが増えてきました。

毎朝目が覚めると、最初に考えるのは二人のこと。
この二人が手をつなぐ日はずっと来ないのだと思うと、胸が痛みます。

れいこには何もしてやれませんでしたが、その分まで、きょーこを元気に育ててやりたいと思います。
育児も全力、図書館活動も全力で!せっかく作ったミッションもありますし、れいこが心配しないよう、お父ちゃんは頑張らんといかんけんね!


それでは、押忍!

2013-08-17

【参加者募集】「明日から変わる!図書館広報 即効クリニック」
(ダイトケン兵庫支部例会 兼 トサケンセミナー)

先日よりダイトケン全国大会の報告をしている途中ですが、今日は別件のご案内を差し上げます。
昨日のエントリーの続きは、また明日にでもアップしますね。

例によって関係ない、れいこときょーこ。



○(ご案内)「明日から変わる!図書館広報 即効クリニック」(ダイトケン兵庫支部例会 兼 トサケンセミナー)

私が支部長をしていますダイトケン(大学図書館問題研究会)兵庫支部と、同じく幹事長・運営委員をしていますトサケン(図書館サービス計画研究所)が、今年もコラボ企画を行うことになりました。

今回は、あの仁上幸治先生(帝京大学)にもお越し頂きます。非常に楽しく有意義な場になると思いますので、ぜひご参集ください!


●「明日から変わる!図書館広報 即効クリニック」
 (ダイトケン兵庫支部例会 兼 トサケンセミナー)


【開催主旨】
ガイダンスやイベントのポスター、新たに契約したデータベースの案内…デザインや方法を工夫したら、もっと効果的に宣伝できるような気がするのだけれど、具体的にどうしたらいいのだろう・・・なんて悩んだ経験はありませんか?

そこで今回、好評だった昨年の2月に続き、ダイトケン兵庫支部とトサケンが合同で、図書館員がお互いのテクニックを伝え合う場を設けました。
利用者の心を捉えるポスターや掲示の、ちょっとした工夫やノウハウを紹介しあいましょう!
発表したアイディアには、質疑や講評を通して、お医者さんの丁寧な診察のようなアドバイスがもらえます。

また、今回はトサケン発起人でもある仁上幸治先生(帝京大学)から、「イマドキの学生のココロをつかむ(仮)」をテーマにご講演いただき、学生さんの心を捉える秘訣をご教示いただきます。

お互いに意見交換できる時間も設ける予定です。
これらは、他の館種の方々にとっても役立つ場になると思いますので、館種を問わず、どなたでもお気軽にご参加ください。

終了後、希望者で懇親会も行います。懇親会のみの参加も可能ですので、こちらもぜひご参加ください。

【主催】ダイトケン兵庫支部・トサケン

【日時】2013年8月25日(日)14:00-17:15(受付開始13:30)

【場所】
 関西学院大学 大阪梅田キャンパス 14階1408教室
 (阪急梅田駅から徒歩5分、JR大阪駅から徒歩10分)
 ★交通アクセス抜群!

【募集対象】
 ダイトケン会員・トサケンメンバーに限らず、どなたでも歓迎。
 30名、先着順。

【参加費】無料。ただし、懇親会は実費負担(3,000円程度)。

【お申し込み】
 8月22日(木)までに、daitoken.hyogo@gmail.com宛にメールにて。お名前・ご所属(任意)・懇親会出欠を記入してください。折り返し、ご連絡を差し上げます。既にお問い合わせいただいた方も、お申込みをお願いします。



皆さま、どうぞお気軽に!
締切間近+先着順ですので、お早めにお申し込みください!


それでは、押忍!