2011-07-12

病気と明るく強く闘う、れいこ
【第15日目: 7月12日(火)】

6月28日に始まったれいこの闘病記、15日目です。
(初めての方は、まず初日・6月28日のエントリーをご覧ください)


○お礼

まずは、お礼から。
昨日の手術に際しては、皆さんから多くの励ましを頂きました。また手術後も、多くのメールやツイート、DMを頂きました。皆さん、本当にありがとうございました。

れいこ本人からも、皆さんにお礼をお伝えしたいと思います。




親子ともども、皆さんのお心遣いに、お礼を申し上げます。



○昨夜~今日のれいこ

昨日、4時間もの手術に耐えたれいこですが、昨夜もグッスリと眠れたようです。
手術当日ですので、私も泊まり込んで夜中に様子を見ていたのですが、普段と変わらない様子でした。

心配性の私は30分ごとに起きて、熱が出ていないかだとか、布団を蹴っていないかだとか、様子を見ていました。
・・・が、完全な骨折り損になりました(もちろん、喜ばしいことですが)。

奥のチェック模様が、私の簡易ベッド


さて、そのれいこです。
昨日の手術からほとんどそのまま眠っていましたので、さすがに寝足りたようです。朝も6時過ぎから起き出して、空腹を訴えていました。

朝食前からトランプ

開頭手術ですので、術後の経過を慎重に見守る必要があるのですが、心配された頭痛・吐き気などもなく、今日はずいぶん元気に過ごしました。
術後の経過が良好でしたので、午前中には、血中酸素濃度などの測定機械や点滴を、外してもらうことができました。


まだ、病室を出ることはできませんので、午後はずっとゴロゴロして過ごしました。
お見舞いに届けて頂いた本を読んだり、昼寝をしたり、病院のビデオで「眠りの森の美女」を観たり。
結局、夕食後、19時頃には寝てしまいました。



○麻痺の進行

これを書くこと自体、私にとって非常に辛いことですが、事実を記しておきましょう。

れいこの麻痺が、少しずつ進んでいるように思います。
宝塚市立病院でも、左半身が麻痺しつつあると言われていました。今までは、左足だけが顕著で、他はそうでもなかったのですが、昨日から左手も目立つように感じます。

動かすこと自体がしんどいような感じらしく、動かせはするのですが、あまり左手を使おうとしません。
例えば、寝転がってマンガを読むときも、こんな姿勢です。



何をしても、左手をあまり使おうとしませんし、使ってもあまり上手に動いていません。麻痺が進みつつあることを、否応なしに感じさせられます。

もっとも昨日のような手術後は、脳が腫れるなど、一時的に運動機能に影響が出る場合もあるそうです。一概に、麻痺の進行とも断言できないようではあります。


率直に言いますと、れいこが脳腫瘍に侵されている、という実感がまだ本当にはないような気もします。何だか自分が、どこか遠いところで夢を見ている、そういう気にもなることもあります。

しかし、この麻痺が進む状況は、ジワリジワリと迫る病魔を実感させます。れいこの左手が、あまり動かない様子を見ると、みぞおちの辺りが痛みます。

また、顔も右半分の表情が、以前に比べて硬くなってきています。
水頭症のときから、右目の様子がおかしい気がしていましたが、最近わずかにそれが進んでいるようにも思います。


もちろん、これらの状況は、先生方には相談しています。
脳腫瘍の治療方法は、今週末前後に、昨日の手術結果が出てから決定されます。
ただ、その結果が出るまでの数日間にも麻痺が進むようであれば、見合った対応を取らなければいけない可能性も出てきました。

場合によっては、「一時しのぎ」的にステロイドを内服する手もあるようです。
ステロイドは一定の効果をもたらす可能性がありますが、副作用もあり、簡単には内服も止められないそうです。
麻痺が進まなければ、使用しない方がよいものだそうですが、場合によりけり、ということです。

明日、また先生方に診て頂いての判断になりますが、判断が必要になるのかもしれません。いささか、予断を許さない状況になってきました。



○お見舞いについて

少し、重い話になっていましたね。もう少し、楽な話をしましょう。毎日続いてすみませんが、お見舞いの話です。

お見舞いとは全然関係のないツーショット写真


今日、術後の経過が順調であることを受けて(麻痺の話は別ですが)、面会を再開していいと許可が出ました。
以前も書いたことですが、再度記しておきましょう。

  • れいこがいるのは、小児病棟のすみれ6階669号室(個室)です。
  • お見舞い歓迎。でも、無理をして頂く必要は全くありません。
  • ただし、13日(水)以降相部屋へ移動する可能性大です(移動の際は、Twitterにてすぐに一報します)。ご不明の場合、受付にてご確認ください。
  • お越しくださる場合、手ぶらでどうぞ。
  • ・・・と言いつつなんですが、どうしてもれいこに手土産を買わなければ気が済まない方は、以下のものが喜ばれます。
    リラックマ、靴下にゃんこ、きれいずきんの各種グッズ。シール類が、意外なツボらしいです。
  • 面会時間は、15-20時のみで、面会は一度に3人までです。
    なお、感染症予防のため、16歳以下は面会不可となっています。
  • アレルギー予防のため、生花の持ち込みはできません。

・・・ということで、よろしくお願いします。


そして今日も、早速私の通っている大阪市立大学大学院の仲間が、何人か見舞いに来てくれました。
僕に大学院進学を勧めてくださった先輩、同期入学のお姐さん(?)、親しい友人でもある後輩と、豪華メンバー揃い踏みでした。

皆さん、お心遣い、本当にありがとうございます!お越しくださって、嬉しかったです!(感涙)



<●最後に、れいこへ。>

れいこへ。

昨日は、手術でよく頑張ったね。今日はずいぶん元気で、食欲も戻ってきたので安心したよ。じっと狭い病室で過ごすのも退屈だと思うけど、しばらくガマンしてやね。


お父さん、お母さんは、れいこの左手のことが心配だ。
何だか、この数日で急に動きが悪くなったみたいやな。治療にかかるのは、来週からの予定やったけど、もしかしたら明日から、お薬を飲んでもらうことにするかもしれん。
いよいよ、病気との闘いが本番に入るけど、一緒に頑張ろうな。



こんなことを言うと、れいこは怒るやろうけど。
れいこと過ごしている、このひととき。ときどきふっと、れいこの病気のことを、忘れることがあるんよ。

れいこと一緒にトランプして騒いだり、ゲームをしたり、マンガを読んで笑ったり。病気を忘れ、ただただ、その一瞬が楽しい。これが、幸せというもんか、と思ったりもする。

だから、そんな日がずっと続くよう、病気に勝たんといかんね。


れいこ。
ずっとずっと、一緒に過ごそうな。

1 件のコメント:

harumi さんのコメント...

こんばんは。
ツイッターから来ました。
れいこちゃんのがんばり、けなげな様子に同じ子を持つ親として悔しくて辛くてたまりません。

れいこちゃん、お父様が毎晩いっしょにいて下さる事でとても安心出来てぐっすり眠られてるんでしょう。

絶対、病気に負けないで!

心から毎日祈っています。