2011-07-11

病気と明るく強く闘う、れいこ
【第14日目: 7月11日】

 
6月28日に始まったれいこの闘病記、14日目です。
(初めての方は、まず初日・6月28日のエントリーをご覧ください)


○手術が無事終了

まずは、手術が無事に終わったことを、ご報告しましょう。

予定どおり、今日は腫瘍組織を取り出す手術を行いました。
これは、治療ではありません。まずどのような腫瘍が出来ているのかを調べ、今後の治療方針・治療方法を決定するためのものです(以下、7月8日のエントリーから再掲)。

今後の治療手順を明確にするため、まずは一度「生検」(せいけん)という手術を行う必要があります。これは、腫瘍の組織の一部を摘出・分析して、腫瘍の状態を明らかにしようというものです。

子供の場合、この生検には、全身麻酔が必要とされます。
頭をピンで固定し、詳細なMRI検査をしつつ、7mm程度の切開をして、腫瘍組織を取り出します。これらはコンピュータで制御・計算されていて、それほど危険なものではありません。


さて、れいこと言えば。
今日の手術に備えて昨夜21時以降は絶食、今朝6時以降は水分も禁止となっていました。

こんなん、貼られてました


手術少し前には、れいこ選手にインタビューもしました。



朝からいくつかの検査を済ませた後、予定時刻の10:30にストレッチャーに乗せてもらい、検査室へ向かいました。



検査と手術の間は、家族控室で待つことになります。3時間の予定の手術でしたが、やはりじっと待つのはしんどかったです。
出血などのリスクの確率も、6~7%程度を想定とのことでしたので、不安も確かにありました。

しかし、待機中も多くのメールやツイートを頂き、非常に元気づけられました。励ましのメッセージを頂いた皆さん、本当にありがとうございました。
私の人生でこの2週間ほど、人の親切や友情のありがたさを感じたことはありません。


そうこうしているうちに、予定より長くかかったものの、手術は無事終了しました。
れいこがベッドごと運び出されてきたときに、ホッとしなかったと言えば、嘘になります。



手術は3時間の予定でしたが、結局ジャスト4時間にまでなりました。
先月に続き、開頭手術が長引いて大変でしたが、れいこは最後まで頑張ってくれました。
本当によく頑張った、れいこ!



○迅速診断の結果

こちらは、悪いニュースということに、なるでしょうか。

手術で取り出した腫瘍組織は、検査をして1週間前後で、どういったものなのか判明します。

ビンの底に沈んでいる白いモノが腫瘍

迅速診断と言って、取り出した腫瘍を30分程度で簡単な検査を行うことができます。
その結果は非常に残念ながら、悪性腫瘍である可能性が高い、とのことでした。

ただしこれは簡易検査であり、1週間後の本検査では違う結果が出ることもあるそうです。
それにそもそも、MRI検査の時点で、悪性腫瘍である可能性が高いと言われていますので、状況が悪化したわけではありません。

希望を持って、闘っていきたいと思います。



○手術後のれいこ

14:30に手術が終わってからも、全身麻酔の影響もあって、れいこはだいぶ眠っていました。
ようやく18時を過ぎてから、目を覚まし、わずかながら水を飲みました。

ベッドを起こしたものの、ほとんど寝ています・・・

夕食は摂ってもいいと先生に言われ、れいこに聞いてみると食べたいとのこと。
病院が夕食を出してくださったのですが、結局本人は食べながら寝てしまい、ろくに口にできませんでした。
<ほとんど残ったので、それはお父ちゃんの胃の中に収まりました。

・・・が、私が食器を返しに行ったときに、ご担当の看護師さんに見付かって、「れいこちゃん、食べられたんですか?」と聞かれる羽目に。
「すみません、実は僕がほとんど食べました・・・」と返事をして、恥ずかしい思いをした私。(笑)


れいこはその後も、しっかりと寝ています。
前回の手術のとき同様、このまま朝まで寝続けそうですね。回復のためにも、しっかりと休んで欲しいところです。



○お父さんベッド登場!

実は私、この大阪市立総合医療センターに来てから何泊かしましたが、床の上で寝ていました。正直、やっぱり寝にくかったです。

付き添い用簡易ベッドがあるはずなのですが、術後の付き添いの方が優先されるとのことで、回ってこなかったのです。
無いなら無いで、意外と慣れてはしまうものでしたが、地べたの上に何枚か重ねただけの布団は、さすがに快適とは言い難かったです。

それが今日、れいこの手術があったためか、ようやくベッドが回ってきたのです。



これで、今晩は万全の体制で、れいこの傍にいてあげられるようになりました!
妻は、僕が泊まり込みのためにゆっくりと休めないことを、とても心配してくれていますが、これでもう大丈夫!
<もしかして、愛されている私?(笑)



<●最後に、れいこへ。>

れいこへ。

今日は、手術お疲れさま。先月に続いて、本当によく頑張ったね。
頭の手術は、痛いだろうし、怖いものよね。2度も頑張ったれいこのこと、お父さんは本当にスゴイと思っとるよ。



でも残念やけど、迅速診断の結果は、あまりいいものじゃなかった。
もしかしたら今日、良性腫瘍と言われるんじゃないかと、かすかな期待も持ってたんやけど、ダメやったね。

今は、お前に結果を伝えるのは、よしておこう。
きっと本番の検査では、もっといい結果が出ることを信じて、これから数日間頑張ってみよう。


れいこ。お前は、絶対に治る。
お父さんたち家族は、そう信じているし、みんなも応援してくれている。

れいこは今日も頑張ったけれど、ようやく長い闘いの第2ステージが始まったばかり。これからが本番やけんな。みんなと一緒に、頑張ろう。


でも何はともあれ、まずは今日の手術の無事を、喜ぼう。
頑張ったね、れいこ!

お父さんたちは、そんな頑張るれいこが、本当に大好きやけんね。


 

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